専属専任媒介契約。不動産業界なら誰もが知っている言葉ですが、フツーはワケわからんですよね。
何に専属して?誰の専任で?媒介はギリ分かるけど、トータルわけわからん!と思いませんか?
そういった話を致しますが、法律的な話は別ページでご確認下さい。このブログでは「実戦的な所だけ」お伝えします。
では始めます。
私の元には良く「気に入った物件があるんですが、相手の不動産業者がどうにも不安なので、中に入って貰えませんか?」というようなご相談が来ます。
「専属専任媒介と書いてあるので、絶対にそこ(の不動産業者)を通さないといけないんですよね?」とも。
まず、「中に入ってくれ」と言われるのであれば、基本的には入らせていただきます。そこでお客様の不安を和らげ、円滑に不動産を取引いただけるよう努力致します。
と、専属専任媒介というのは「その業者を通して買わなければならない」という「買い手と不動産業者」の話ではなく
「売り手と不動産業者」の話です。
売り手は必ず「その不動産業者を通じて」売らないといけないのですが、買い手の方は何の関係ありません。
た・だ・し。
気になる物件があって、その不動産業者に連絡し、内覧等もして、ある程度話が進んだ所で「高野さ~ん、中に入って~」と言われると、結構困ってしまいます。
というのは、既に「交渉」がスタートしてしまっているからです。不動産業者の方は「これは買って貰えるな。そうすると自分に入る仲介手数料は・・・」などと考えているものです。
そこで私が颯爽と登場すると、元々の不動産業者から睨まれます。「折角いい所まで話が進んでたのに・・・。邪魔すんじゃねえよ!」って所ですね。
と、「交渉」って、そんな簡単なモノじゃないんですよ。色んな流れがありますし、交渉は何よりも「初っ端のやり取り」が一番重要なのです。なので是非
私に相談いただける時は、誰よりも一番先にご相談下さい。いや、無理にご相談いただく必要はありませんが「どうせ後から相談されるのでれば」先にいただいた方がお互い本当にラクです。
一番先にご相談さえいただければ「色んな芸当」が出来るわけです。交渉の初っ端から。
プロ野球などでもピッチャーの「中継ぎ」って難しいって言うでしょう?先発がしっかりゲームを作ってくれていればそうでもないですが、初っ端でコケていると立て直すのは非常に困難なんです(ずっとずっと後を引いてしまう)。
という事で色々書きましたが、今日は
「専属専任媒介とは”売り手と不動産業者の話”であり、買い手には何の関係も無い」
と言う所だけ覚えて帰っていただければ幸いです。それでは!