まだ読書ウィークが続いてます。今日は甲子園やってないですしね。今は今村翔吾さんの作品をいくつか読んでました。で、あなたは直木賞に選ばれた『塞翁の楯』を読みましたか?
私は読んだんですが、実はどうにもハマらなくて。あんまりグイッと来なかったんですよ。しかしこれは作品がどうこうじゃなく、私の『好みかどうか』だけの問題です。
同じく今村さんの『幸村を討て』は凄く好きでしたね。ドキドキして読みました。色んな所で語り尽くされてしまい、「もうバリエーションないっしょ?」と思われる『真田信繁』のお話なんですが、なんというか非常に新鮮な幸村像だったんですよ。兄ちゃんの『真田信之』もヒジョー―――にカッコいいですしね。
なんなら信之が主人公みたいでした。これには「自らも長男」の私はニンマリです。次男には次男の面白さがありますが、長男には長男の味わい深さがあるのですよ。
その他で言うと「八本目の槍」も良かったです。今や『歴女』にも大層愛されている『石田三成』のお話なんですが、これも新鮮な三成像でした。チャーミングと言うかしょーもないというか、彼はやはり母性をくすぐる。
そういえば私が子供の頃、石田三成ってかなり『地味な存在』で、「無謀な戦いを仕掛けて、やっぱり負けちゃった人」という印象しかなかったんですが、ちゃんと読み解くと『すごく真っ直ぐな人』という事が分かります。応援したくなりますよね。
てことで両作品とも、人物像が面白かったんですが、ストーリー展開というか、話の繋げ方が非常にテクニカルで、「こんな話、よう書けるなあ」と感心する作りだったわけです。そこが面白かった。
・・・。なんか小学生の読書感想文みたいになってますね。
小学生という事でいうと、『童の神』という作品もあるんですが、これが一番好きだったかも知れません。酒呑童子の話で、いわゆる「鬼」とか「妖怪」のお話です。
鬼とか妖怪もねえ、色んな解釈と言うか受け止め方があるので、すごく興味深い所ではあります。
・・・
相変わらず「何を言いたいのか」分からない内容ですが、とにかく全てに共通するのは『人間の話』って事ですよ。歴史も人の話、鬼も妖怪も人の話、不動産も人の話。
以上、外に出れば暑いし、人波に混じればコロナが怖いしで、家で本を読むしか楽しみがない、私という人間のタワゴトでした。