人生は、有限です。
当たり前ですが、人はいつか終わりを迎えます。その終わりの際に
楽しかった
と思うか
楽しくなかった
と思うか。
幸せな人生だった
と思うか
不幸な人生だった
と思うか。ここは、もしかすると人生にとって一番重要な事かも知れません。
不動産業という仕事をしていると、人の「生き様」というものと対面する事が多く、その時に
「この人は本当に”自分の人生”を生きているなあ」
と思う人と
「この人は”他人の人生”で生きてしまっているなあ」
と思う人がいます。当然、私がお薦めするのは「自分の人生」を生きる事です。
これは上から目線で文句を言っているわけではありません。私自身、どちらかというと「他人の人生」で生きている人間なので、なんとか、お互い、
「自分の人生で生きていきましょうよ!」という事を言いたいのです。
不動産に何の関係があるのか?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、この問題、「不動産探し」にこそ如実に表れます。具体例を挙げましょう。
ある不動産(中古住宅でも新築住宅でも)を売りに出します。お客様がお見えになります。大変気に入って下さっています。
お勤め先との位置関係、家族構成、価格、間取り、外観・内装の好みも条件にピッタリで、住宅ローンもご本人の力で全く問題ありません。
しかし、現実社会においては、ここで大きな障壁が出てきます。
ご家族(特に親御さん・お祖父ちゃんお祖母ちゃん)の存在です。
大抵、このような方々は、若い人(子供・孫)をとても大事に思っています。当然です。しかし、とても大事に思うからこそ
「大きすぎないか?」
「小さすぎないか?」
「家から遠すぎないか?」
「早すぎないか?」
「高すぎないか?」
「家なんか持って大丈夫なのか?」
「不動産屋に欺されているのではないか?」
等々、ありとあらゆる事で心配を増幅して下さいます。
しかし
その家に住むのは誰なのか。その家で家族を養っていくのは誰なのか。そして
お金を払っていく人は誰なのか。
その辺を原理原則に基づいて考えれば、「誰の言葉に最も耳を傾けるか」は明かではないでしょうか?
お父さん?
お母さん?
お祖父ちゃん?
お祖母ちゃん?
それとも
不動産屋?(それは無いな)
てことで、そんなのはある程度聞き流していいんです。大事なのは
「自分がどうしたいのか?」
です。と、もし一緒に住む方(配偶者とか、お子さんとか)がいるのなら、当然その方達の幸せも考えて。
何度も同じような事言いますが、誰も貴方の人生を生きてはくれませんし、責任も取ってくれません。
自らの気持ち
というものを、どうか大事になさって下さいませ。