読書シリーズです。今更ですがちょっと前に話題になった『推し燃ゆ』を読みました。
「お前、ヒマやろ?」と思ったでしょ?スキマ時間の有効活用ですよ。
で、この『推し燃ゆ』、21歳の女性が芥川賞を獲ったという事で結構な話題だったのですが、内容もまたエポックメイキングと言いますか『今時』と言いますか。
『推し活』分かります?分かる人には「今更?」案件でしょうが、知らない人は全く知らないんです。ちなみに私は全く(内容を)知りませんでした。
名称を聞いた事はありましたよ。でも、何を推すのか。『押す』のか『押忍』なのか。もしかすると『押すなよ!?』という素晴らしいギャグを使った活動なのか、それすらも分かりませんでした。
『推し燃ゆ』読んで分かりました。壮絶な世界です。
要するに『アイドル的な何か(人に限らない)を応援する』という事です。人が何かの存在に特別な関心を持つのは当然の事ですから、分かるような気はします。
気はしますが、心から理解出来るかとなると、「で、出来ません・・・」という事になります。
結局、私なんかの場合は『妻を応援する・子供を応援する・家族を応援する』という程度にとどまり、それ以外の『誰か』を応援したいかとなると、「き、興味がありません・・・」という事になるわけです。
もちろん、私を頼ってきて下さった『お客さん』を応援したい気持ちはありますし、実際に応援もしている積りですが、そこまでアツく応援出来るわけでもありません。
肩入れ出来ない性格なのか、冷たいのか、人間的感情が欠如してるのか分かりませんが、私はそういった存在です。
ただ。
『推し燃ゆ』を読むと、「スゴイ頑張っとるやん!キミはスゴイよ!ちゃんと頑張っとるやん!」と思って、『推し』を推している『その子(主人公)を』推したくなってきます。
ここで「はっ!これって肩入れしてるって事やん!」と気付くわけですけども。
多少、こんな気持ちに『近いのでは無いか?』と推察しております。
私も娘がいますのでね。どうしても主人公と娘を重ねて読んでしまいました。
推す。か・・・。ここまで書いて思い出しましたが、夏目漱石の文章でも『押す』というのがキーワードになっていたのがありましたね。
結局、○○問題が一番難しい。でも。「夏目漱石の牛で行こう!」という話。
『決して相手をこしらえてそれを押しちゃいけません』と言ってますが、ここの『押す』はまたちょっと違う意味ですね。
でも、少し被っている部分もあるような気もします。
ま、答えを急ぐ必要はありませんね。慌てず行きましょう。
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