家族って難しいですよね。
という出だしで始めてみましたが、家族関係は本当に難しい。何故なら、その家その家で色んな考え方があり、ルールもバラバラで、力関係も様々だからです。
これが国とか会社なら。
国会や取締役会があり、憲法や法律、会社規則や定款というものがあるので、どういったルールに基づいて、どういった場で、誰の責任において意思決定がなされているのかが明確です。
実際には『建前としてはそうだけど実際は・・・』という『裏設定』があるもんなんですけど、とにかく『表面上の制度設定としては』明確です。
しかし、家族は違います。
『家憲』という明文化されたルールを作っているご家族も稀にはありますが、家族に巻き起こるあらゆる事象に対して『こうなったらこう・ああなったらこう』というルールを作り、そして明文化しているご家族は見た事がありません。
実質的な『家族会議』があるとはいえ、その時々の明確な意思決定方法や責任の所在(誰か最終決断を行うのか)を決めているご家族も、私は見た事がありません。
要するに。
家族というモノはとてつもなく『ぼんやりとした組織』なわけです。ここが非常に難しい。不動産屋的に言えば。
『奥さんのお話を重視すれば良いのか?旦那さんの意見を重視すれば良いのか?それとも長男さん?次男さん?長女さん?次女さん?お父さん?お母さん?おじいちゃん?おばあちゃん?』
というのが非常に分かりにくいんです。一言で言えば『キーマンが誰か分からない』という事ですね。
住宅営業をしていた頃(24歳位の時)、先輩に口酸っぱく『その家のキーマンを押さえろ!』と言われてました。しかし、48歳になった現在も、未だに私は『そのご家族のキーマン』というのが良く分かりません。
ただ。私自身は。
そのご家族のキーマンを探す必要は無いと思ってるんです。何故か?
キーマンを知ると、『その人を中心にして』営業してしまうからです。そうなると何がマズいのか?
キーマン”じゃない人の”意見が損なわれてしまうからです。無視されてしまうからです。
でもねえ・・・
そんな事を言っていると、いわゆる『まとまるものもまとまらない』という事になるので、やはりセオリーとしては私のやり方が間違っているんだと思います。
合理的に考えれば『そのご家族のキーマンを見つけ出し、一点突破する』という、私の先輩の考え方が正解だろうと。
でもねえ・・・(二回目)
発言権の強い人の意見が尊重されて、発言権の弱い人の意見が無視されるってのは、私はイヤなんですよ。
理想としては
そのご家族の家長が『その家で最も弱い人を守る為に、自らの覚悟を決めて判断する』というのが一番良いと思っています。
思っていますが!
私は所詮イチ不動産屋。ご家族の事に口出しする権利など最初からありません。不動産屋が他人のご家族事情に口出ししてはいけないんですよ。
何故か?
そのご家族の方向性を決めるのはそのご家族自身であり、不動産屋では無いからです。
と言う事で。ご家族の事は是非しっかりと『ご家族で』お話し合って、最適な道を選んでいただければ幸いです。
そして。
その為に必要となる知見の提供を私は惜しみません。ご相談があれば私なりの精一杯の力で、全力でサポートさせていただきます!
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