不要な不動産がある場合、大体の場合は「不動産査定」から始めることが多いのではないでしょうか。
最近ではネットでも「不動産一括見積り査定!」みたいのがあって、それはそれで別に良いのですが、一つだけ気を付けていただきたい事があります。
いや、二つ。
一つは、「不動産査定」というのは「査定額か買取額か?」という点。
これは、「査定」だと、まあ正直「絵に描いた餅」みたいな数字なわけです。理論値というか、机上の空論というか。なのでその査定額で本当に
売れるのか?
となると、これは誰にも分かりません。売れるかも知れないし、売れないかも知れない。絵に描いた餅が食べられないのと同様、机上の数字(金額)がいくら高くても、意味ないでしょう?
しかし、それが「買取額」なら話は違います。「この金額で買います」と言ってるんですから、それは少なくとも
絵に描いた餅
ではありません。あとは、その餅が
オイシイかどうか
判断すれば良いだけです。美味しいなと思えば話に乗ればいいし、美味しくないなと思えば、スルーすれば良いわけです。
でもまあ、「餅」に食べ頃があるのと同様、不動産にも「食べ頃」があるので、その「タイミング」というのも重要なポイントになります。
で、不動産査定で気を付けて貰いたい所、第二点は
一括査定だと
「とりあえず高く付けておいて、後から何だかんだ言って値下げさせよう」
という、不動産屋ならではの悪い考えが、結構強く出てしまう事です。
なんというか・・・。「釣った魚にエサはやらない」というか、「釣るためにまずはエサを大量にばらまけ!」的な、「とにかくこちらの領域に取り込め!!」という思考が、どうしても強くなると思うんですよね。
競争の原理も働いて。
ちなみに私の場合は、どれだけでも相見積もりというか、一括査定していただいて構わないのですが、やはりそうなると、結構気力が抜けて、
「そんならまあ、他の不動産業者でやってもらいましょうかー」
的な感じになってしまいがちな所はあります。
生来の「負け犬思考」なのもので(負けても全然OK)。
しかし
「これは御社を見込んで相談している案件です。どうかよろしくお願いします!」と言われると
そりゃ
「よっしゃ分かりました!全力で、覚悟を持って貴方の為に仕事します!!」となりますよね。
とはいえ、これは「私」のケースであって、世の中には
「これは競争なんですよ!ちゃんとしてくれないと他に言いますからね!」と言われないと性根が入らない業者も
いるようないないような・・・(私には分かりません笑)
でも私はイヤですね。
とにかく、今日は何を言いたかったのかといいますと、「数字」というのは恐ろしい武器です。数字で表わされると、なんだか
具体的!
と感じてしまうのですが、逆に言えば「たかが数字」。なんとでも付けられるという事です。
今日の話は、知っておかれて損は無いと思いますよ。
・・・
得にもならないでしょうが。