中古住宅なんてモノを扱っていると。内心忸怩たる思いがあります。
何故か?
中古住宅なんてモノは、しょせん中古品だからです。
汚れてたり、傷んでたり、使いにくい間取りだったり、駐車スペースが取れなかったり、道路が狭かったり等々、不都合箇所のオンパレードです。
正直に言いますと。
「そりゃあ絶対、新興住宅地の、新築の方が良いよね」
と、私自身も思ってます。
しかし!!
誰でも新築が買えるわけではありません。
何故か?
高額なおカネが必要だからです。
私も以前、新築住宅を販売していた時期があるので身をもって分かっている積りなんが、家を建てるという行為は結構なおカネが掛かります。
地盤調査をして、必要に応じて地盤改良をして、プランを練って、基礎を打って、柱を立てて、屋根を作って、外壁工事をして、内装工事をして、各種設備をつけて、給排水工事をして、電気工事をして、外構工事をして・・・
一つ一つで考えれば。
それぞれ10万とか、200万とか、300万とか、200万とか、400万とか、200万とか、300万とか、400万とか、200万とか、100万とか、200万といったレベルで、大した事なく感じます。
しかし。
単純に上記を足すと2,510万円になります。
そしてここに!
消費税10%が掛かるわけです。そうなると合計2,761万円。
建物本体だけで考えて、ですよ?
ここにオプションのエアコン代とか、カーテン代とか、家具・家電代とか、そういった諸経費が必要になってくるわけです。
そうすれば必然的に3000万円位になりますわな。
そしてここに!
土地代が必要になってくるわけですね(親御さんに土地を用意して貰えるなどの、恵まれた方以外は)。
現在の富山県で一般的な住宅地を購入するとしたら平均700万円前後でしょうか。それに不動産業者の仲介料やら何やらで50万円位は乗っかってきます。
そうなると。ここまでで。
建物関係費3000万円+土地関係費750万円=3750万円。
という数字が出まして、そしてここに!
登録免許税や毎年の固定資産税といった税金、そして住宅ローンの金利。その他、金融機関や司法書士等への手数料や火災保険料などが乗っかってくるわけですね。そうなると支払い総計は簡単に4500万円位になります。
よんせんごひゃくまんえんですよ?住むだけなのに。
ただ、一方で。
最近は『注文住宅よりも安い価格帯(2000~3000万位?)』の新築建売住宅も結構出ています。これはどうなのか?
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いいんじゃないでしょうか。そういう選択肢も全然アリだと思いますよ。
ただ。
先程の『3750万円なんかと比べれば』安いという事であって、やっぱり2000万円なんてのは『フツーに考えれば』超高額です。
ということで、だから私は中古住宅を扱っているんです。古くても、安くて良いものならそれでいいじゃないですか。
そして。
私は中古住宅ばかりを扱っている『しがない不動産屋』なわけですが、それでもいつも心に誓っている事があります。
それは!
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長くなっているのでまた次回。
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