『2011年3月11日14時46分』という日時は我々にとって忘れられない日時なわけですが。その瞬間あなたは『どこで・何をしていたか』覚えていらっしゃいますでしょうか?
ちなみに私は。高岡市某所で自社販売物件(中古住宅)の掃除をしていました。
もうちょっと細かく言うと。脚立に上って窓を拭いていました。その時に『ぐらっと』揺れたんです。
14年前。当時の私は『不動産会社に入って3年目』という頃だったんですが、とにかく不動産業という仕事がイヤでイヤで。『とにかく早く辞めて違う仕事をしたい!』と、毎日思っていました。
実際、色々な転職活動もしてましたしね。
というのは。
不動産業と言うと『儲かりそう』とか『ラクそう』とかという印象があるかも知れませんが。実際の所は
物件の掃除をしたり、チラシを撒いたり、競売物件の退去交渉をしたりという日々で、『全然思っていた仕事じゃない!』と感じていたからです。
では、当時、『私が思っていた不動産業者の仕事』とはどんなものなのか?
カッコいいスーツを着て、高級革靴を履いて、高級腕時計を着けて、高級外車に乗って、なんかスマートに物件を売り買いしている感じです。
しかし現実は
作業着を着て、チラシを撒く為のボロいスニーカーを履いて、水仕事をしても大丈夫な安い時計を着け、軽トラで物件から物件を泥くさく飛び回る毎日だったわけです。
あと、競売手続きの為に毎日のように裁判所に行ったり、法務局に行ったり、市役所に行ったり。
そして、夜遅くに個々人のお宅に『色々な交渉を』しに行ったり。
・・・
こんなん、サラ金の仕事よりよっぽどキツイやん!
とか思ってました。
そして不動産なんか、中々スムーズに売れるもんじゃありませんしね。売上は上がらないし、トラブルは多いし、クレームも多いし。という日々です。てことで
『こんな仕事、いつでもやめたらあ!!』
と、毎日思ってたんです。しかし、そんな頃に起こったんですよ。東日本大震災が。
それから色んな事があって、色んな光景を見て、色んな事を考えたんですが、とにかくその時の私の結論は
『生きているという事は本当に有り難い事なんだ』
と言う、ごく単純な事でした。仕事に文句言ってる場合じゃありません。やれる事があるって素晴らしい。頭も体も動かせるって本当に有り難い。
ということでその時からようやく『目の前の仕事(不動産業)に本気で取り組もう』と決意したわけです。
と、言う事は?
それ以前は『本気じゃなかった』という事ですね。それ以前にお取引いただいた方々には大変失礼な話ですけども。
あれから14年経ったんだなと思いましたので、正直に当時の話を書いてみました。
怒らないでくださいね。
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