以前私が書いた『作品鑑賞ブログ』に原作者の0207さんからコメントをいただいてしまいました!
『出ていくか、払うか 家賃保証会社の憂鬱』を読んで。元サラ金・現不動産屋の感想。
非常に嬉しいです。その中で。
楽待新聞という媒体の取材記事をご紹介いただいたんですが、記事ランキング第一位。注目度の高さが分かります。
コミックエッセイ『出ていくか、払うか 家賃保証会社の憂鬱』の原作者にインタビュー
正直、嫌な仕事ですよ。督促とか債権回収って。
皆さんはどう思っておられるか分かりませんが、実際はイヤなもんです。こちらは全く悪くなく、職務としてキッチリ遂行しなければならないのでやってるわけですが、我々だって人間です。
人を追い込むような事はしたくありませんし、決して相手に無理をさせたいわけでもありません。お互い円満に、笑顔で仕事できるのが一番なのは当たり前です。
しかし。延滞を始め、さまざまなトラブルがあります。笑っている場合じゃ無い場面も多々あるわけです。それらをしっかり解決しないと迷惑を被ったり、被害を受ける人がいるんです。
だからやる。仕事内容が好きとか嫌いとか、遣り甲斐があるとか無いとか、そういうのは一切関係なく、職責を果たす。
そう、職責なんですよ。
嫌がられるし、逆ギレされる時もありますが、やるべき事はやらないといけない。しかしその結果、誰かから直接感謝される事も無い。
ちなみに。私もサラ金会社にいたから分かるんですが、債権回収って『回収して当たり前』と思われているので、回収に成功しても大して評価されないんですよ。
私などは『回収してナンボやろ!そもそも、回収しにくい融資をするなよ!』とか思ってましたが、『融資する人』の方が評価されて『回収する人』は評価されないのです。
あれもまた、因果な商売でした。
・・・
愚痴が多いですね。何か色々思い出してしまって。最近は全然やってませんが不動産競売もそんな感じです。
しかし以前のブログでも書きましたが、私は個人的に『人の死』というのが一番怖いです。事故物件もそりゃ少しは怖いですが、実際の死亡案件はもっと怖い。
その死亡案件にも慣れてしまっている0207さんは『すごいなあ』と言うしかありません。
ちなみに私の弟はK察官なんですが、職業柄、そういった事には慣れているようです。家賃回収会社の方との意外な共通点かも知れませんが、とにかく私はダメです。怖い。
で、今回私は何が言いたいの?
それは。
人が怖がったり嫌がったりする仕事も、誰かが遂行しているという事です。
『誰かが』怖い仕事をしたり、嫌な思いをしたりして、そうやって社会は回っているわけです。
そう考えると!
『人には優しく接さないとなあ』と言う感想に至ると思うんですよ。我々は『誰かの仕事のお陰で』生きているわけですから。
以上、世間は休日ですが普通に働いている不動産屋の、単なる独り言でした。
家賃保証会社。本当にキツイ仕事だ・・・