当たりませんでしたけどね。ホント頭すれすれ。硬式球なんで「石」みたいなモンですよ。それが無防備な頭に直撃していたかと思うと、ちょっとぞくっとします。
とはいえ、本棚の上、高さにして所詮1.8m位なので・・・。いや、当たり所によっては結構ヤバかったでしょうな。
いつの話かと言うと、1995年1月17日です。なんと26年前か。私は当時大学1年生でした。早朝5時46分、阪神淡路地方で大地震が発生。
その余波で富山県高岡市にある私の家も揺れ、たまたま頭上の本棚に飾っていた硬式野球ボールが落下。その衝撃で私が目覚めたわけです。
その後テレビを付けましたが、中々情報が入って来ない。しばらく色々チャンネルを変えていたら、まるで戦争現場のような状況が映し出されていました。
それから大学の春休みを待ち、3月にボランティア隊の一員として現地入りしたのですが、まだまだ、とんでもない状況でした。
26年前とは言え、本当に昨日のように情景が思い出されます。それだけ私にとって「非日常的」だったからでしょうね。
倒壊しかかった家から荷物を運び出すのは怖かった。いつ崩れるか分からない家に何度も入るんですが、ギシギシ音がするし、いちいちグラグラ揺れるんですよ。
実際、自宅の倒壊で人が亡くなられたケースも多々あったわけで「家は凶器にもなる」という事を身をもって体感した瞬間でした。
私が「プレミアム中古住宅」と称した住宅を扱って、その第一条件を「耐震性」としているのは上記の経験を通して「家は住む人の生命・財産を守るモノ」という思いが強いからです。
あの震災で犠牲になられた方のご冥福をお祈りしつつ、これからも私は私の役目を果たして行きます。