これからお話する事は最近の話ではなく、大分前の話なので「時効」と思って下さい。
私は基本的に「とりあえず何でも言ってみて下さい。やれる事とやれない事はありますが、とにかくお話は聞けますから。」というスタンスで不動産業を営んでおります。
「話」というのは、実は非常に大事です。何が大事と言って
「時間と労力の削減」に繋がるんです。お互いの。
不動産業(特に仲介業)なんていう仕事は、基本的にはお金も要らず、人も要らず、モノも要らずで、大事なのは
「自分(の知識・経験・人脈・労力)」と「時間」があれば、なんとかなります。言い換えるなら
自分の知識と経験と人脈をテコ(支点)にして、労力と時間(力点)を掛けて生み出す価値。それが不動産仲介です。
で、自分の知識と経験は削られるものではない(無くならないモノ)ですが、労力と時間というのは、どうしても削られます。労力と時間というのはコストなのです。負担なのです。
しかしこれは、お客様も同じでしょう。住宅探しで考えてみます。
住宅を探しているという事は、現在の住宅では差し障りがあるからです。色んな事情があるでしょうが、狭かったり、古かったり、家賃が勿体なかったり、もっと差し迫って「住むところが無い」という場合もあります。
こういう時、
「さくっと」住宅が見付かると
かなり助かりませんか?何回も何回も物件を巡り、何回も何回も悩む労力と時間って、勿体なくないですか?
私なら、勿体ないと思います。
なので私は「話」を重視するのです。どういったご事情でお困りなのか。それがどうなったら良いのか。それを探り、より精緻で確度の高いご提案が出来るよう、事前に出来る限り多くの情報を得たいわけです。
貴方についての。
しかし以前、ある方にこう言われた事がありました。
「話は良いから、とにかく何でも良いんで物件を紹介して下さい!その中から選びますので!!」
・・・
・・・
腕の良い寿司屋さんは、カウンターにお客様が座っただけでその人の
好み・お腹の空き具合・財布の中身
まで察して、何も言わなくても「丁度良い感じで」お寿司を出すのだそうです。(ホントかよ!?と思いますが)
まあ、常連のお客さんならそういう芸当も出来るでしょうが、初対面の人には無理です。少なくとも私には無理。私は超能力者ではありません。(修行したらそうなれるんでしょうか・・・!?)
なので「とりあえず物件情報持って来て下さい!」と言われても、「何をお出しして良いか分かりません」という事になり、実質何のお役にも立てない事になります。
というわけなんで、出来る限り頑張りたいと思っていますが、上記のような状況の場合、ご依頼をお断りする事もあるわけです。だって、相手の好みも知らずにプレゼントなんて、出来るワケないじゃないですか。
ま、それはそうと・・・
寿司の話書いたらお寿司が食べたくなってきましたね。そして寿司には冷酒です。ちなみに、我が家には冷酒はいつもあるけど
寿司はありません。
「シーチ〇ンご飯」で我慢するか・・・(いや、あれはあれで美味)