突然ですが「ここがダメ。あれがダメ。それもダメ。全部ダメ。」不動産でも人でも、ついそう見てしまいます。
私も(一応)不動産業のプロであり、営業職でもありますので、不動産を見ても人を見ても、そりゃあ欠点はすぐ分かります。
しかし、そういう私にだって欠点があり(だらけという噂もある)、誰だって欠点があります。完璧な人は絶対に存在しません。
同時に「完璧な不動産」というのも存在しません。ここで最近知った言葉をご紹介しましょう。作家の三浦綾子さんの言葉です。
九つまで満ち足りていて
十のうち一つだけしか不満がない時でさえ
人間はまずその不満を真っ先に口から出し、文句を言い続けるものなのだ。
自分を顧みてつくづくそう思う。
なぜわたしたちは不満を後回しにし
感謝すべき事を先にいわないのだろう。
(『明日のあなたへ 愛するとは許すこと』集英社)
深い。深すぎる。
不動産でも人でも、毎日の生活でも「不満」というのは色々あると思います。なぜなら「完璧」な不動産も人も生活も存在しないからです。
しかし、不動産や人の「欠点」にばかりフォーカスを当てていると、良い不動産や良い人を見逃してしまうんです。
ということで現在、不動産を探しているのに「全然良いのが無い!」と思っている貴方。
今一度、上記の言葉を鑑みて、今まで見てきた不動産を見直してみてはいかがでしょう?
「確かにここは不満だけど、良く考えたらそれ以外は全部いいな。というか、全体的に考えたら結構いいな」と思える不動産が、きっとあるはずです。
不満を言う前に、満足出来るポイントをしっかり捉えて下さい。繰り返しますが、完璧な不動産など存在しないのですから。
不満を後回しにした時、そこにこそ「満足出来る」不動産が具現化してきますよ!