大分前(コロナ前)。仕事の関係で10コ程下の男性と呑んでおりました。そこで何故か
「YAWARA面白かったよね!」という話になりました。確かあれは「私が中学校の頃」にテレビ放送していたはずなので、10コも下の人に通じるとは思いませんでした。
が、そんな話をしたいわけではなく。いわゆる「YAWARAちゃん(谷夫人)」の話をしたいわけでもなく、その中の「名言」についてです。それが
「見て分からん者に言ってもわからん」。(※「見て分からん者は聞いてもわからん」説もあり。大昔の事なので忘れました)
と、細かい点はどーでも良いとして、とにかく柔ちゃんのお祖父ちゃん(猪熊治五郎)が良く言ってたセリフですね。
どういう時に使うかというと。「なんか良く分からんけどスゴイ技が決まった時」などです。「どうなったんですか?!」と解説を求められた時に良くそう言って返してました。
私も子供だったので「説明するのが面倒くさいのかな?」と思ってましたが、そうじゃないですね。柔道でも空手でも
「見取り稽古」というのがありますが、まさに「それ」で。「分かるように見ろ」って話です。
「盗む」とも言いますね。何でもかんでも教えて貰おうという事ではなく「自分で考えろ。自分なりに感じ取れ。」って話でもあります。仕事もそうじゃないでしょうか?
とか言いながら私も、若い頃に職場で「教えて貰ってもないのにそんな事出来ません!」と逆ギレした事がありました。
そしてその時上司から返ってきた答えが「この会社では誰も、何も教えてくれんよ。見て、盗まんと。」でした。その一言を言われた時
「なるほど。俺って甘えてたんだなあ」と、素直に思えました。それからはもう、盗みまくりの人生ですよね。これでもか!と盗んでやりましたよ。その気になればどれだけでも盗めるものです。
でも現代は、もしかしたら「見て、盗まんと。」ってのは通用しないのかも知れませんね。「分かるように言って貰わないと分かりません」という方が当たり前なのかも知れません。
ワシももう、時代遅れの人なのかものお・・・