後悔しない中古住宅選び鬼8則。第2の原則は
安全性は地盤が全て。頑丈な家に騙されるな
です。
しかし、『安全性』と一口に言われても色々ありますよね?
今年の正月、能登半島で起きたような『大地震』に対する安全性もありますし、先日、これまた同じく能登で起きてしまった『豪雨』に対する安全性もあります。
毎日お子さんが歩かれる『通学路』に対する安全性もあるでしょうし、その地域の『治安』なんかも気になる所です。
確かに気になる所。
なんですが。
結局、これも昨日の『立地篇』と一緒で、『人間に変えられる事かどうか?』という観点が重要になって来ます。
それで言うと?
例えばお子さんの通学路は『人間によって変える事が』出来ます。
危ない箇所にガードレールを作る事も出来ますし、地域の『見守り隊』の方にご協力いただく事も出来ます。そして、『通学路ではこういう事に気を付けてね』と、お子さんに対して安全意識を植え付ける事も出来ます。
本当は。
子供ではなく大人に対して『ここは通学路なんで、特に気を付けて運転してくださいね』などと言うのがスジなんですが、一般的に『大人よりも子供の方が素直』なので仕方ありません。
話が逸れてます。
とにかく、人間の力によって変えられる事は多々あるんです。上記のような事もそうですし、今回の原則にある『頑丈な建物』というのも、人間の手によってどれだけでも創る事が出来ます。
強い建物を創ったり、今ある弱い建物を補強するなんて事は、そう難しい事では無いんですよ。
建物と言うのは所詮『人が創り出したもの』ですからね。人の手で創り出したものだから、人の手で補強したり取り壊しするのも簡単なんです(人の手で創り出してないものと比較すれば)。
しかし、弱い地盤を強くするなんて事は、人間にとってとても難しい事です。
何故なら。
地盤というものは『人の手が創り出したものでは無い』からです。そして、我々は地盤の事を良く分かっていません。そもそも、普通に生活している中では『見えない』ですしね。
私も実際に地盤がどうなっているか、見た事がありません。そう簡単にチェックできないんですよ。
とすると?
今後我々が『中古住宅を選ぶ』という機会があった時は。
人の目が届き、人の手で変えられる『建物の頑丈さ』で選ぶよりも、人の目が届かず、人の手では変えられない『地盤の頑丈さ』を重視して選んた方が良い。
という結論になるわけです。
しかし、そんな事を言うと『地盤改良すれば良いじゃないか!』という反論もあるかと思います。確かにそうかも知れませんが、私としては
『人は自然物を完全に征する事は出来ない』と思ってるんです。実際、今回の地震でも『地盤改良をしたにも関わらず液状化現象で傾いてしまった』という住宅は多々あります。
我々人間は、自然の前では本当に微力な存在です。『無力』とまでは言いませんが、自然も日々変化しているんです。雨が降れば地盤に影響するでしょうし、日々の『小さな地殻の動き』であっても地盤に何らかの影響を与える事はあるでしょう。
それらを完全に把握し、対応策を施して、完全にコントロール下に置き続けるなどは不可能なんですよ。
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『じゃあ、地盤の善し悪しってどう判断すればいいの?』
という話になって来ます。そうですよね?そこが聞きたい所なんですよね?
が、しかし。
話が長くなってますので、この続きはまた今度。
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