先日、知人が新婚旅行のお土産にチョコレートを持ってきてくれました。
ノルウェーでは知らない人はいないほど有名なチョコらしく、「これが定番です!」と誇らしげに。
包みを開けてひと口。
――「しっかりしたキッ〇カットやな!」というのが正直な感想でした。
いや、美味しい。実にしっかりしている。
そのとき、たまたま話題になったのが映画『フォレスト・ガンプ』。
知人いわく「もう10回以上観てる」とのこと。
それを聞いて、私はちょっと恥ずかしくなりました。実は、観たことがなかったのです。
当時(大学1年の頃)映画館で話題になっていたのを覚えています。
でも私は昔から天邪鬼なところがありまして。
「今これが一番アツい!」などと言われると、なぜか観たくなくなる性分なんです。
そんなわけでずっと避けてきたのですが――
今回のチョコレートをきっかけに「どんな映画なんやろ」と気になり、
その日のうちに観てみました。
そして出てきた名言がこれです。
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと何が入っているか分からない。」
まさにチョコを食べながら観ていたので、妙に刺さりました。
「確かにそうやな」と。
チョコレートの箱なんだから、チョコが入っているのは当然。
でも、どんな形か、どんな味かは、開けてみるまで分からない。
それは、まるで人生そのものです。
「どうせチョコでしょ」とか「人生なんてこんなもんでしょ」と決めつけていたら、
本当の“人生の味”を感じることはできないのかもしれません。
開けて、食べて、確かめてこそ分かる。
――そんな気がしました。
映画全体を通して、「運命と宿命」「偶然と必然」「出会いと別れ」というテーマを感じました。
でも今の私は、単にストーリー以上に、「選択」こそが人生の味だと思いました。
チョコがあっても、「開けるか」「開けないか」
「食べるか」「食べないか」は、自分の選択次第。
その積み重ねが、いまの自分を作っているのだと。
鳥の羽が風に乗り、ふわりふわりと舞い続けるシーン、
バス停で「乗るか乗らないか」を問われる瞬間――
そのどれもが、人生の分岐点に見えました。
31年前の映画を今さら熱く語るのもどうかと思いますが、
今の私の心に、これほどピタッと来た映画は他にありません。
あのとき観ていたら分からなかった“味”が、今ははっきり分かる。
Aさん、良いチョコレートと良い映画をありがとうございました。
さて、2回目に行くかな・・・
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2 件の投稿
チョコからのきれいな伏線回収、ありがとうございました。
さすが高野さん。しかも翌日のブログは奇しくも富山マラソン…!
開封前から「キッ◎カット」でしかなく、「開けてみないとわからない」感はあまりなかったかもしれません笑
また今度じっくり感想をお聞かせください!
Aさん、チョコレートありがとうございました。まさか作中でもチョコレートが出て来るとは思いもしませんでしたよ。Aさんの伏線こそ素晴らしかったですが、このタイミングでああいった名作を観る事が出来たのは運命だったのだと思っております。つい私も走り出したくなりましたもんね。本当に見所満載でした。また語り合いましょう!