金曜ロードショーで宮﨑駿監督のスタジオジブリ作品『君たちはどう生きるか』が放映されてましたね。
私も観ましたが、初見の感想は『分かったような分からないような』感じです。
いや!むしろ『分からない』方が八分でしょう。いまだに全然咀嚼しきれてませんからね。
雰囲気としては。
古事記とか日本書紀とかの『日本の神話』みたいなイメージを、私は受けました。
『どこが!?』と言われても仕方ありません。私がそう思っただけですから。少なくとも『黄泉の世界』とか『死と正の境界線』みたいな感じはあったでしょう?
それにしても。
『スカッと』する映画ではありませんし、『どわっと』感動する映画でもないと思います。
ただ。
なんとなく『じわじわっと』来るものがあるとは、一応言えます。
一応と書いたのは、とにかく『スッキリとしない』からです。
さて。
私は1976年生まれでして、時代的に宮﨑駿監督に『間接的に育てられた』と言っても過言ではない世代になります。
3歳だった時の『カリオストロの城』はさすがにリアルタイムで見てませんが、8歳の時の『風の谷のナウシカ』、10歳の時の『天空の城ラピュタ』。
そして12歳の時の『となりのトトロ』と13歳の時の『魔女の宅急便』はほぼリアルタイムで見てましたので、正に『私の思春期を支配されていた』感があります。
一応、私の方は上記四作品を『宮﨑駿の神四部』と認定しております(勝手に)。
で。今回の『君たちはどう生きるか』ですが。
なんせさっきも書きましたが『神話』みたいになってるんですよ。
全部が非現実的なファンタジーなわけではなく、明らかなリアリティもあって、『どこからどこがリアルで、どこからどこがファンタジーなのか』良く分からない構成になってました。
ただ。
私が一点、『これは人間のリアルだ!』と感じた瞬間があります。
それがこれ。
『これは僕の悪意の印です』というセリフです。私はここにこの作品のキモが集約されていると感じました。
感じるのは個人の自由ですからね。間違ってても許してくださいませ。
『これは僕の悪意の印です』。
私としては。
『主人公からこの発言を引き出す為に』それまでの色んな事があったのでは?と思っている次第です。
悪意。
言っておきますが、私にだって悪意はありますよ。しかし『悪意』ですからね。余り大っぴらに外には出しません。
だって、『悪意』なんかより『善意』がある人間の方が良いに決まってますからね。
しかし。
人間には悪意があるという事実を、ちゃんと認めないといけないんですよ。
そしてその悪意を、どのように昇華させるかを考えないといけません。
悪意は、悪意のままにしておくんじゃなくて、昇華させないといけないんですよ。
と、なんとなく、そんな事を思った連休一日目でした。
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連休、長いですよね。正直に言って私は
『休みなんか要らんから、早くゴールデンウィークなんて終われよ!』
と思ってます。
ひどいですよね。
以上、これが私の『悪意』でした。
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