「家を建てる前に、家を失った子の背中を見よ。」
この言葉は、私がこれまで多くの住まいに関わる中で、心の底から感じてきたことを、一言に凝縮したものです。
家を買うとき、多くの人は“夢を叶えた人”の話を聞きたがります。
新築を建てて、幸せそうに暮らしている人たちの声。
それはもちろん、参考になるでしょう。
でも私は、それと同じくらい、いやそれ以上に
**「家を失った人」**の声に耳を傾けてほしいと思っています。
私はかつて、不動産担保融資の仕事をしていました。
住宅ローンの返済が苦しくなり、家を手放さざるを得なくなった人たち。
その背後には、何も分からず、ただ「家がなくなる現実」だけを受け止めていた子どもたちの姿がありました。
暗い部屋で親の帰りを待っていた背中。
玄関先で、何も言わずに立ち尽くしていたあの姿。
あれが、私にとっての「家の真実」でした。
新築であること。立地や設備が整っていること。
それらは確かに魅力ですが――
そこに「安心して暮らせる生活」がなければ、それはただの“箱”です。
大切なのは、無理をしすぎないこと。
見栄や焦りで、自分たちの暮らしの“身の丈”を超えないこと。
「ちゃんと暮らす」ことを、第一に考えること。
私はそのために、中古住宅という選択肢を提案しています。
中古住宅なら、借入額を抑えることができる。
構造状態もきちんと見極めて選べば、
“現実的に幸せになれる家”に出会うことができます。
そして私は、家を失った人たちの声を知っている。
だからこそ、あなたが同じ道をたどらないように、
誠実にお手伝いしたいと思っています。
夢を見ることは素晴らしい。
でも、その前に――現実を知ることもまた、大切です。
家を建てる前に、家を失った子の背中を、どうか想像してみてください。
その姿を、忘れないでください。
ランド・プランは、
“本当に安心できる家”を一緒に考えるパートナーでありたいと、私は信じています。
◆ そして今、私たちが直面する現実
米は高い。関税は上がる。戦争もある。
物価高の波は、容赦なく“庶民”を直撃しています。
「なんでもかんでも高くなった」――
そんな実感が、日々の生活の中にあるのではないでしょうか。
消費減税に期待していた方も多いと思いますが、今のところ望みは薄そうです。
では、私たちが“自己防衛”できることは何でしょう?
私はこう考えています。
まずは「過大な固定費を避ける」こと。
そして、固定費の中でもとくに重たいのが
**「住宅ローン」や「家賃」**です。
これをいかに“身の丈に合った水準に抑えておくか”。
そこが、これからの暮らしにおいて最も重要なポイントだと思っています。
金利も昨年の「ゼロ金利政策解除」以降、
少しずつ上昇傾向にあります。
最近は落ち着きつつありますが、下がっているわけではないのです。
私たち大人は、ある程度、情勢を読んで備えることができます。
でも――子どもはどうでしょう?
自分で自分の身を守ることなんて、できません。
親がやるべきことは、立派な家を建てることではなく、
子どもに安心な環境を与えること。
私は、心からそう信じています。
◆ 信じていること
家とは、
夢を叶えるための“舞台”ではなく――
人生を守る“砦”であるべきだ
それが、私がこの仕事を続けている理由です。
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