本日は(も?)仕事をサボってネットフリックスを観てました。
今回はアニメ『宇宙よりも遠い場所』です。
見だすと止まらず、全13話、怒涛の一気見でした。泣けた……。
内容を一言で言うと、「女子高生4人が南極を目指す物語」です。
と書くと、萌え系青春アニメのように聞こえるかもしれません。
しかし実際には、「自分の人生を、自分で歩む」という骨太な話でした。絵は本当にかわいいんですけどね。「プリキュアかな?」とか思って見てました。
作中には、とある事情があって「南極へ行く」と言う少女が出てきます。ごく普通の高校2年生ですが、周囲からはバカにされてます。
「子供が行けると思ってんの?」
「いくら掛かると思ってるんだ?」
「無理に決まってるでしょ」
と色々言われてます。思いっきり変人扱いされ、「南極」というあだ名まで付けられています。
ただ、そこまで言われるのもまあ理解は可能です。
何故なら南極というのは、普通に海外旅行で行ける場所ではないからです。
それこそタイトルにある通り、「宇宙よりも遠い場所」なんです。
具体的に言うと、「観測隊員」として選抜されるくらいでしか行く手段がありません。そして、観測隊員に女子高生が選ばれる事なんか、現実としてあり得ないんです。
しかし彼女は、それを分かった上で「南極に行く」と言い張っているんです。
それは彼女が、怖いもの知らずの人間だからではありません。むしろ逆です。
怖い。
不安。
孤独。
だから「行く」と宣言しているんです。口先だけじゃなく毎日バイトして。ちゃんとお金を貯めているんです。
必ず南極へ行くために。
そしてこの作品には、「めぐっちゃん」という超重要脇役が出てきます。この娘の存在がいいんですよ!
主人公の幼馴染です。
ただし、この物語の主人公は先程ご紹介した「南極ちゃん」ではありません。
ひょんな事からその南極ちゃんと知り合い、感銘を受け、南極行きに同行しようとする人物です。
同じ高校に通う2年生ですが、南極ちゃんとは対照的に、非常にグダグダしてます。超絶ビビりでもあります。
人生に停滞してます。明確な目的などありません。でも、「青春」したいんです。だから、南極ちゃんに惹かれるんです。分かります。
ただ、私。
南極ちゃんや主人公より、この「めぐっちゃん」という親友の動きこそが本当に「人間としてリアル」だと思いました。
というのはこのめぐっちゃん、「私も南極に行く!」という主人公に対して
「本当に行けるのか?」
「調べてみたけどヤバそうだぞ」
「そう上手くいくか?」
と、明確な反対意見は表明しないんですが、とにかく「考え直した方がいいんじゃない?」という事をやんわりと言ってきます。
何度も「無理をするなよ。失敗したらそれだけ後悔が多いんだから」とも言います。
しかし、主人公に対して悪気があるんじゃないんですよ?
むしろ、本当に主人公の事を大切に想っているんです。
ただ、怖かったんです。
親友が本当に前に進み、
自分が置いていかれることが。
人間というのは不思議なもので、大切な人が前に進もうとするのを見ると、止めたくなることがあります。
もちろん、本当に心配しているという事もあるでしょう。
けれど、それだけではありません。
「変わってほしくない」
「遠くへ行ってほしくない」
「私が思うあなたでいてほしい」
そういう気持ちも、そこには混ざっています。
私は仕事柄、多くの女性のお客様とお会いします。
特に最近は、
・離婚をして、新しい人生を始めようとしている方
・「私は自分一人の力で生きていく」と決意している方
・「でも、女性一人で家を買って良いのだろうか」と悩んでいる方
こういったお客様にお会いする事が多くなっています。
皆さん、本当に悩まれています。
「ローンは大丈夫だろうか」
「女一人で家なんて」
「周囲に何か言われないだろうか」
実際、周囲は色々言います。
「ローン組めないんじゃない?」
「一人で払っていける?」
「無理せず賃貸でいいんじゃない?」
もちろん、本気で心配してくれている人も大勢いるでしょう。
しかし中には、自分でも気づかないうちに、「変わらないで欲しい」という欲求で引き止めようとする事もあります。
めぐっちゃんのように。
私はこれまで、実際に家を購入された多くの女性のお客様を見てきました。
最初は不安ばかりを口にされていた方が、
好きな照明を選び、
家具を整え、
外構を整え、
植物を育て、
ペットと暮らし、
友人を呼び、
少しずつ「自分の居場所」を作っていく。
それらの充実した声を聞いていると、私はいつも思います。
家を買うというのは、単なる不動産購入ではないのだと。
それは、
「自分の人生を、自分自身で選ぶ」
ということなのだと思います。
もちろん、家を持つことだけが正解ではありません。
賃貸にも良さがあります。新築にも、中古にも、それぞれ価値があります。
ただ、「自分で決める」ということこそ、大きな意味があるんだと思っています。
「南極へ行く」ことでしか見えない風景があるように。
「自分の家を持つ」ことでしか見えない風景もあるんです。
不安があるのは当たり前。それでも、「私はこっちへ進みたい」と思えるなら。
その「一歩」の先にしか見えない風景も、確かにあるんです。
そして不思議なことに、本気で前に進もうとした時にしか出会えない人もいるんです。
止める人だけではありません。
背中を押してくれる人。
寄り添ってくれる人。
本気で応援してくれる人。
そういう人も必ず現れます。少しずつかも知れませんが、絶対に現れます。作中ではそういった様子がリアルに表現されていました。
……いやもう、これ以上話すとキリがなくなるのでやめておきましょう。
『宇宙よりも遠い場所』、本当に凄い作品でした。
13回は泣けます。
未見の方は是非。
ラスト、マジでびっくりしますから。
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