本日、富山県の住宅着工件数が前年比36.2%減というニュースを目にしました。
しかし今回驚いたのは、その“減少幅”だけではありません。
令和7年度の新設住宅着工戸数は3,783戸。
これは、1967年の統計開始以来初めて4,000戸を下回り、過去最少なんです。
その中で。
特に減少していたのが分譲住宅で、前年比約58%減という物凄い落ち込みとなっていました。
ここ数年、富山県内では全国規模の住宅会社による建売住宅が数多く供給されていました。
「新築で、すぐ住めて、価格も手頃。」
実際、非常に合理的な商品だったと思います。
・完成済みなので、すぐ住める
・新築なので、安心感がある
・注文住宅と比べれば、激安
そして
・ある程度、便利な立地
非常にバランスの良い商品です。
ただ、その一方で。
建売住宅というのは、ある意味で“規格化された住宅”でもあります。
多くの人に受け入れられるように。
万人受けする間取り。
万人受けするデザイン。
万人受けする設備。
つまり、「失敗しにくい家」です。
だからこそ、大量供給ができ、価格も抑えやすかったわけです。
しかし最近は、その“無難さ”に対して、少し価値観が変わってきているように感じます。
例えば昔。
テレビには“定番”というものがありました。
お昼休みならこの番組。
ゴールデンならこのバラエティ。
この曜日のこの時間ならこのドラマ。
「まわりと一緒」が価値だった時代です。
しかし今は違います。
YouTubeを開けば、自分の趣味に”だけ”刺さる動画が山ほど出てきます。
周囲の人は誰も知らない。
でも、自分にとっては最高に面白い。
そんな時代になりました。
住宅も、少し似てきたように感じます。
これまでは、
・最新設備
・高性能
・広いLDK
・みんなが便利と言う立地
そういった“分かりやすい正解”が重視されていました。
しかし最近は、
「新しさより快適さ」
「数値上の性能より住み心地」
「広すぎるより丁度良さ」
「人気エリアより自分に合う場所」
「無駄な”映え”よりコスパとタイパ」
そんな価値観へ、少しずつ変わっていっている気がします。
中古住宅も同じです。
昔の中古住宅というと、
「寒い」
「汚い」
「ショボい」
そんなイメージが強かったと思います。
実際、20数年前、私がサラ金業界で色んな中古住宅を見ていた時は、そういう住宅が少なくありませんでした。
しかし、現在は違います。
平成以降の住宅は、そもそもの基本性能が昔とは大きく違います。
さらに、
・内窓設置による断熱性向上
・最新思想による間取り変更
・高効率給湯器や節水型設備
など、リフォーム技術そのものが大きく進化しています。
つまり今の中古住宅は、
「ただの古い家」
ではないんです。
もちろん、新築には新築の良さがあります。
ただ、「新築だから安心」「中古だから不安」という時代でもなくなってきたように思います。
それこそYouTubeを見れば「新築なのに欠陥だらけ!」という話も多々あるんですからね。
これからは。
「世間一般で言われる正解」より、
「自分に合う暮らし」。
そんな住宅選びが当たり前になっていく時代なのかもしれません。
そして弊社としても。
ただ「中古住宅ってお得らしいよ!」という流行を追うのではなく、
「この場所で、この家で、無理なく、心地良く暮らしていけるか」
そんな視点を大切にしながら、これからも一棟一棟、そこに住まわれる方の暮らしを本当に考えた中古住宅を整えていきたいと思っています。
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