本日は、住宅ローンの金利について、少し視点を変えてお話しします。
最近、北陸の地銀において固定金利の引き上げが見られるようになってきました。
これまでの「超低金利時代」から、確実に流れが変わりつつあることを感じます。
とはいえ、実際に各銀行の条件を見てみると、例えば2年固定・最大優遇後の金利は以下のような水準です。
・北陸銀行 0.50%
・富山第一銀行 0.38%
・富山銀行 0.35%
・北國銀行 0.40%
・福井銀行 0.35%
こうして並べると、「少しでも低い金利の銀行を選んだ方が得ではないか」と思われるかもしれません。
確かに、金利は低いに越したことはありません。
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみる必要があります。
住宅ローンは「金利だけ」で決まるものではありません。
例えば、
・団体信用生命保険の内容
・保証料の有無
・事務手数料
・繰上返済のしやすさ
・金融機関としての対応力や柔軟性
これらを含めた“全体”で判断する必要があります。
実際、今回の例でいえば、最も金利の高い北陸銀行(0.50%)は団信が充実しており、保証料も不要です。
一方で、金利の低い金融機関にもそれぞれ特徴があります。
その結果、トータルで見れば「どちらが明確に得か」と言い切れる差は、ほとんど無くなってしまうのです。
さらに言えば、0.1%前後の金利差というのは、総支払額に与える影響は限定的です。
もちろん無視していいものではありませんが、
それ以上に大切な視点があります。
それは、
「この借入額は、本当に無理なく返済し終えることができるのか?」
という一点です。
住宅ローンにおいて最も重要なのは、
「いかに低い金利で借りるか」ではなく、
**「最後まで、無事に返し切ることができるか」**です。
どれだけ条件の良いローンであっても、
途中で返済が苦しくなれば意味がありません。
・収入が想定通りにいかないかもしれない
・家族構成が変わるかもしれない
・思わぬ出費が発生するかもしれない
そういった“未来の揺らぎ”を含めて、無理のない計画を立てることが必要です。
そしてもう一つ。
金利を0.1%下げることに意識を向けるよりも、
「購入金額そのものを抑える」
こちらの方が、はるかに大きな効果を持ちます。
借入額が小さくなれば、
・毎月の返済は軽くなる
・総支払額も減る
・万一のリスクにも強くなる
つまり、すべてが楽になります。
住宅ローンは、スタートの条件も大切ですが、
それ以上に「続けられるかどうか」が問われるものです。
数字のわずかな差にとらわれるのではなく、
全体を見て、無理のない選択をする。
それが、結果として一番“得”な選択になります。
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