本日は、高岡駅南の土地取得問題について、少し書いてみたいと思います。
なお、最初に申し上げておきますが、私は今回の件について、
「誰かの責任追及をしたい」
という気持ちは全くありません。
既に購入されている以上、今後は前向きな議論をしていく必要があると思っているからです。
ただ一方で、不動産取引に携わる者として、どうしても看過できない部分があるのも事実です。
そして、その“引っかかり”を曖昧なままにしておくと、高岡市全体への不信感にも繋がりかねない。
だからこそ、一度整理してみたいと思います。
まず前提として、不動産鑑定額というものは「絶対」ではありません。
実際の不動産価格は、
・売主事情
・買主事情
・希少性
・タイミング
・他との競合
など、様々な要素の中で、個別的・相対的に決まります。
そのため、鑑定額より高く売買されること自体は、普通にあります。
例えば、
「どうしても欲しい土地」
「競争相手がいる土地」
「二度と市場に出ない土地」
などでは、上振れすることは珍しくありません。
だから私は、
「鑑定額より高く買った」
という一点をもって、
「おかしい」
と言うつもりはありません。
ただ、今回の件で私が疑問に感じているのは、
「なぜ、そこまで急いで取得する必要があったのか?」
という点です。
しかも今回は、
・活断層の可能性が示唆されていた
・購入後の用途は決まっていない
・鑑定額を約1.2億円上回っていた
という状況です。
もちろん、
「そんな安い金額(鑑定額)では売れませんよ」
と売主側が主張すること自体は自由です。
それは取引ですから当然です。
しかし、不動産業者としての感覚で言えば、今回の状況なら、
「急がずにもう少し交渉する」とか「一旦交渉をやめて様子を見る」
という判断になるケースが多いように思います。
「なぜ、そんな価格なのに、そんなに急いだのか?」
という疑問は、どうしても残ります。
そして私は、この点について、「何か後ろ暗い理由があるのでは?」
と憶測するつもりもありません。
実際には、外からは見えない”合理的理由”があるかもしれないからです。
例えば、
・どうしても必要な事情
・水面下で進んでいた計画
・第三者の取得リスク
・将来的な公共性
など、我々一般市民に見えていない背景がある可能性はあります。
だからこそ私は、
「出せる範囲で、きちんとした説明がなされるべき」
と思っています。
特に今回のような、
・高岡駅南というの象徴的エリア
・数億円規模の公金(税金)投入
・将来の街づくりに関わる案件
であれば尚更です。
市民が今回知りたいのは、
「もっと安く買えたのでは?そもそも買う必要があったの?」
という点にあると思います。
もちろん、そういった疑問もあると思います。
しかし私が本当に気になっているのは、そこだけではありません。
「この街の意思決定は、ちゃんと機能しているのか?」
私は高岡で仕事をしています。
だからこそ高岡という街が、きちんと機能している街であってほしい。
“何となく決まる街”ではなく、
「なるほど、そういう事なら話は分かる」
と、市民が納得できる街であってほしい。
地元・高岡に50年生き、今後もこの地で生き続ける者として、そう願っています。

















