中古住宅を扱ってますと、住宅の基礎部分にクラック(ひび割れ)が発生している物件を見る事が多くなります。こんなヤツですね。
特にこの写真のように「風穴」が開けられている場合は、その周辺の部分にクラックが入る事が良くあります。
何年か前からはこのような「風穴」を開けられる事が無くなり、基礎の上部に「風の通り道」を作るやり方になってます。
でもその前は、このように「風穴」が開けられる事が当たり前でした。
いや、開けなくてもいいんですけど、そうすると床下の換気が出来なくなり。湿気が溜まって住宅の老朽化を早めてしまうわけです。
そしてこのクラック、よっぽどヒドイ時も稀にありますが、大部分は
表面上のモノ
に過ぎません。例えば私が今作業しているすぐ隣の壁。
表面上の壁クロスに亀裂が走っています。建ててから2年も経ってないのに。いや、2年しか経ってないからとも言えるでしょうね。
どうしても木材は「湿度や温度変化で」収縮しますので、特に
「建ててすぐは」こういった現象が起きるんですよ。と、当たり前ですが、これは
「表面のクロス(壁紙)」が割れているだけで、壁自体が割れているわけではありません。(割れてたら大変)
同様に基礎のクラックも、構造上問題の無い、単なる「表面的な割れ」が大部分です。
住宅の水平を測れば、ひび割れの影響が「あるのかないのか」すぐ分かりますしね。
まあ、これっくらいのひび割れなら、問題でしょうが。
この写真は「岩」ですけどね。分かりやすいかと思ってご紹介してみました。
私からすると、中古住宅は「何年も経って変化が起きてしまっている」ので、余計に安心だと思っています。
新築だと「今から」どんな影響が出るか分かりませんが、中古住宅は「もう影響が出てしまって」いる事が殆どですからね。
ある意味
「数年、十数年の耐用テストにパスしてきた」強い住宅とも言えます。
表面上のキズや汚れはしゃーないでしょう。我々人間だって、長く生きてりゃシワも出来るしシミも出来る。でもそれが
「人間の価値を決める」
ってモンでも無いでしょう?同じ事ですよ。