高岡市伏木一宮の中古住宅、本日ご決済いただきました。
誠にありがとうございます。
伏木という地は、私にとって「第二の故郷」——
…と言うと、少し言い過ぎかもしれません。
高校3年間通っただけですからね。
しかし。
我々“越中の民”から見れば、伏木はとんでもない場所です。
なにせ、かつて「越中国の国府(こくふ)」が置かれていた。
要するに、当時の“東京”みたいなもんなんです。
とはいえ高校時代の私は、
「なんで伏木ってこんな坂ばっかりなんや!」と嘆いていました。
自転車通学でしたからね。
しかもあの頃は歴史にも寺社にもまるで興味なし。
でも年を重ねると、世界の“横軸”と“縦軸”が見えてきます。
横軸とは、いま現在のつながり。
伏木があって、東京があって、そして私たちの暮らしがある。
縦軸とは、過去から現在へのつながり。
いわば「場の関係性」と「時の関係性」です。
現代は、飛行機とお金さえあれば世界のどこへでも行ける。
でも“過去”には行けない。
多分、永遠に。
だからこそ、歴史には浪漫がある。
想像できる余地がある。
感じ取れる余白がある。
そして、それこそが「実際にその地に立つ」ことの価値なのだと思います。
伏木を歩くたび、私は思うんです。
この坂も、この風も、千年以上の時を越えてここにある。
家というのも、そういう存在なんじゃないかと。
気分はほぼ大伴家持ですよ。歌が詠めない家持ですけど。
あれ?
気づけば妄想の話になっていましたね。
でもまあ、それもまた伏木の魔力。
歴史ある土地には、人の心をほどく何かがあります。
と、いうことで。
本日のご決済、誠にありがとうございました。
この家が、時の流れと共に新たな歴史を刻み、
住まう方の人生に、穏やかな幸せと深い実りをもたらしますように!
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