昨日はアマゾンプライムで『沈黙の艦隊』全8話を一気見しておりました。
今、『ヒマやな・・・』と思いましたね?
それは違いますよ。
超・ヒマなんです。で。
沈黙の艦隊と言えばあれですよ。1988年から1996年に掛けて連載されていた伝説の漫画です。
1988年~というのがミソですね。何故か?1988年と言えば日本はギリ昭和(63年)で、いわゆる『バブル経済』真っ最中でした。
日本がある意味『一番イケイケだった』時代と言えます。しかしご存知の通り、その直後、1990年頃にバブル経済が崩壊。そこから日本は長い長い低迷期に入っていきました。
加えて。ドイツ・ベルリンの壁崩壊が1989年で、ソ連の解体が1991年。
何を言いたいのかと言いますと。
多分あの頃は『世界史的な大転換期』だったわけです。地球規模で社会体制が大きく変化を起こした大変革期でした。そんな世界情勢を背景として
『核兵器(原子力)』というものと真正面から向き合った漫画、それが沈黙の艦隊です。
話は『日本政府とアメリカ政府の密約で海上自衛隊に原子力潜水艦を建造したけど、その潜水艦に乗っている艦長が突然日本とアメリカから独立(双方から見たら反乱)。”やまと”という軍事国家の樹立を宣言する』所から始まります。
正直、今思い返してもめちゃくちゃ独創的な漫画だと思います。そして『そんな事あるわけ無いでしょ!(笑)・・・。いや?でも、絶対に無いとは言えないかも・・・』という、当時の社会情勢を考えると絶妙なリアリティがあるお話でした。
もちろん、完全なフィクションですよ。荒唐無稽とも言えます。そこはやっぱり『漫画』です。しかし実際、世界ではその後、『予想もしなかった』荒唐無稽な色んな事件が多々起きてますからね。
で。
『沈黙の艦隊』というタイトルから『ガッチガチの軍事オタク話』のニオイがしますが、政治・経済・マスコミ、あと変わった所では『保険』の話も出てきて、当時大学一年だった私はかなり賢くなった気がしたものです。
気ですよ。気持ちだけ。
あれから丁度30年経ちましたが、核兵器は相変わらず盛大にあるし、原子力は色々あったし、世界も平和じゃ無いし。
どうすればいいんでしょうねえ・・・
映像はかなり良かったと思いますよ。戦闘シーンの緊迫感も中々のもので、出演者も豪華。本物の潜水艦も出てきますし、相当なおカネ掛かっていると見ました。
でも・・・それにしてもずーっと気になる点が一つ。
深町艦長役を演じているのが『玉木宏さん』なんですが、これがカッコよすぎるんですよね。
スマートで二枚目過ぎるというか。本当はもっと『実力はあるけど野卑な所が多い三枚目』って感じの人が良かったなあと。
・・・
という、しょーもない感想でした。
18歳から30年経って48歳にもなってるんだから『もっとマシな感想が』ありそうなもんですが、人間の考える事ってのはそう簡単に変わらないんですよ。
世界も、ある意味ではそんなに変わってないでしょう?
そんな事を考えた、有意義な『こどもの日』でした。