オリンピック柔道をずっと見てますが、色んな意味で面白いですね。熱戦あり、誤審騒動あり、誹謗中傷あり。
誤審もめちゃくちゃ困りますけど、代表戦を決める『デジタルルーレット』も大分マズイですよねえ。あんなもん、何とでも操作できるのでは無いでしょうか?
あれなら伝説のトーク番組『ごきげんよう』のサイコロを振った方が良いような気がします。
ま、ごきげんようのサイコロも
『おもりでも入ってんの?』という『怪しい動き』をする時や『小堺さんがあからさまに操作したり』がありましたけど、それはご愛敬です。デジタルだとその辺の『怪しげな動きが』なーんにも見えませんからね。
で、怪しげな動きが見えない分、全体的な怪しさが倍増するわけです。
ここからは真面目な話ですが。
勝負事ですから勝ち負けがあって、スポーツですからルールがあって、開催国だから『絶対に勝たないといけない』という空気感があるのは分かるんですが、柔道に限らず『良く分からない感じで』負けをくらってしまった選手達は本当に気の毒でした。
なんだかなあ・・・という判定が多かったですよね。
それでいうと。
国体なんかも昔は『開催県は絶対に勝たないといけない!』という空気感があったんですけど、あれは今どうなってるんでしょうね?
個人的には。
どこで開催しようが正々堂々と、お互いの実力を十分に発揮できればそれで十分なんじゃないかと思ってます。
そもそも、いつもいつも開催地が優勝する方が不自然でしょう?
でもまあその辺も。私などには理解できない色んな考え方やしがらみがあるんでしょうねえ。
ここからは、私が子供の頃の思い出話ですが。
私は子供の頃(小学4年~6年頃)に剣道を習ってまして、何回か大会にも出たんですが、初めての試合で運よく立て続けに二本取って勝ったんですよ。しかし、その後がマズかった。
嬉しくて、思わず客席に向かってガッツポーズをしてしまったんです。子供の頃の私は結構無邪気だったんですよ。
しかし、剣道においてガッツポーズは『相手への非礼行為』になるので反則なんですよね。
でも、当時の私はそんなの知りません。その辺のルールはまだ教わってなかったですからね(教えて貰っていたけど聞き流していた可能性もゼロではありませんが)。
で、結局。勝ちを取り消されて反則負けになったんです。
デビュー戦でしたのでかなりショックでした。『なんでガッツポーズをしたらダメなの!?俺の方が強かったやん!!』と、子供ならではの怒りの気持ちもありました。
でも、そのトラウマのおかげで『相手の事を慮る・礼を失しない』という、人間としての当たり前の思考回路がインストールされたんだと思ってます。
我々は人間であって野獣では無いんですからね。ただ勝てば良いってもんじゃありません。
しかし世の中、負けて良いという事でもありません。やっぱり、負けて良いわけじゃないんですよ。実戦なら死んでるわけですしね。
だから、そう考えると。
例え勝ったとしても、驕った態度を取るのなら(人間として)負けですし、負けても腐らずに生き続けていれば(人間として)勝ちなんですよ。
負けても、その経験を活かして生きていけば勝ちなんです。
決勝戦後、日本人選手の会見がありましたが、皆立派でしたよね。文句も泣き言も言わず腐ってませんでした。本当に素晴らしい。ああいう姿勢こそが『武道』ですよ。
と言う事で。
正々堂々の素晴らしい戦いを繰り広げられた選手達には、心からの敬意と感謝をお伝えしたいと思います。大変お疲れ様でございました。
でも・・・
『デジタルルーレット』だけはホントやめて欲しいですよね。あくまでもスポーツなのであればとことん『分かりやすい公明正大さ、透明性』を追求していただきたいと思います。
何故か丁度『6分の1』の確率ですしね。
ホントもう、次回からは『何が出るかな?♪』の、サイコロでいいですよ。