ネットフリックスで話題で、我々不動産業界でも話題のドラマ『地面師たち』を見ました。
こ、怖かった・・・
本当に色々怖かったんですが、そんな私のショボい感想の前に。そもそも『地面師って何?』という所が気になりますよね?
この辺、説明が難しいんですが。ごくごく簡単に言えば『不動産(主に土地)を使って詐欺行為をする方々』の事です。
つまりは犯罪行為をする方々の事なのですが、詳しくは作品をご覧くださいませ。詳細に説明されております。
ただし。
作品の方は結構、それなりにグロいしエロいので、女性にはあまりおススメ出来ない感じです。
もちろん、そういうのがお好きな女性もいらっしゃると思いますし、男性俳優陣が豪華(カッコいい人達ばかり)なので、そういう意味の楽しみ方もあると思いますが・・・
とりあえず私個人の感想としては。
トヨエツ(豊川悦司さん)がめちゃくちゃ良かったですね。
見た目、話し方、体の動かし方、全てが怖かった。あの人には何をしても勝てません。近づいてはダメです。というか、近づかれてもダメです。いや、
こちらの存在に気付かれただけでダメです。終わりです。
『地面師たち』を見て率直に思ったのは上記のような『怖い!!』という気持ちなんですが、次に思ったのは。
確かに不動産て『詐欺向きの財産だよなあ』と言う事です。本気で『やろう!』と思えば色々な事がやれますし、場所や大きさにもよりますけど相当な価値もあります。
多少の知識やノウハウがあれば、失敗するリスクを考慮したとしても『チャレンジする価値はある』財産と言えると思います。
ただ。
結局は詐欺なので、どこかに『いや、ちょっとそれは・・・』という違和感というか、不自然さが出てきます。
作品の中でも。その違和感や不自然さに気付いて警鐘を鳴らす人が出て来るんですが・・・
そういう人の意見は絶対に無視されます。
当たり前ですよね。そういう人の意見がしっかりと吟味されていれば『詐欺は防げていた』わけで、それだとドラマにならないわけですから。
そして、ここでご理解いただきたいのは。
不動産の取引と言えど、結局は『人間対人間』の話だという事です。
不動産自身がどんなに魅力的でも、どんなに難しい事があったとしても、不動産を扱っているヒト(私も含め)の事を『なーんかおかしいな』と感じたら。それはやっぱり、慎重に考えないといけないんですよ。
何故なら『不動産は嘘をつかないけどヒトは嘘をつくから』です。そしてヒトは『他人の嘘には敏感に気付くようになっているから』です。
ヒトには『過去何百万年も』ヒトと接してきた歴史がありますからね(言語が出来たのはもっと最近でしょうが)。
『不動産』なんていう概念が出来るずっと前から『ヒトとヒト』の付き合いはあって、お互いに『騙す・騙される』という経験を積み重ねてきているんですよ。
つまり。
ヒトは『不動産』という財産の知識やノウハウには詳しくなくとも、『ヒト』というものの生態には詳しいんです。
だからこそ!
不動産がどうあれ、ヒトが何か変な事をしていれば、必ず『違和感』や『不自然さ』を感じるものなんですよ。
ということで、あなたも是非。
『なーんかあの人おかしいなあ』と感じたら、相手に色々質問して確認してみて下さいませ。不動産の知識やノウハウなんかより、その人間的感覚こそが役に立つと思います。
と言う事で以上。
高岡のトヨエツ(自称)こと、私高野からの注意喚起でした!