話題の不動産ミステリー「変な家」を読んでみました。内容としては「殆どが会話形式で進む」事と、間取図を丁寧に繰り返し出してくれているので、さらっと一時間程度で読むことが出来ます。
分かりやすく、非常にライトな本です。
それにしても一時間て。銀行の「住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)に要する時間」とほぼ一緒じゃないですか(こっちの方が長く・そしてヘビィに感じる)。
内容としては「ふーん」という感じです。「論理パズル」と考えれば楽しめると思います。「現実的に考えてそんな事あるかよ!?」とツッコんでいると楽しめません。
「そーゆー事もあるかもな!」と思ってた方が人生100倍楽しめます。
それはそうと。
「家」系のミステリーと言えば綾辻行人さんの「館」シリーズがあり、私も大学生の頃よく読んでましたが、今回の話は「一見フツーの家」なので親近感(?)はあります。館シリーズは一見して「異常な家」ばかりですからね。
で、確かに不動産業なんて仕事をしてると「色んな間取りの家」を見るわけですが「謎の造り」になっている家は結構存在します。
ま、そんな事を言うと「私自身の家」にも「なんでこんな事にしてしまったんだろう?」と疑問を抱いてしまう所は多々あるんですけども。
家は「人」が作るもんですからね。建てた人の情念がこもってます。
物件の間取り図を見る時
「この家を設計した人はどんな情念を持ってたんだろう?」
と考えながら眺めてみると面白いかもしれませんね。