この時期になると例年、テレビで「先の戦争」に関する番組が流れます。
そして、不謹慎なのかも知れませんが、私がそういう番組を見て「正直に」いつも思うのがこれ。
「この時代に生まれなくて良かった」。
だって、あまりに過酷・悲惨・理不尽な時代でしょう?
ちなみに。20数年前に逝去した私の祖父はいわゆる「職業軍人」でした(陸軍中尉)。
今から思うと「もっと当時の話を聞いておけば良かった」と思いますが、「話を聞く」にも「ある程度の知識」は必要なもので、子供の頃の私は全くその辺に無知でしたし、興味も無かったわけです。
18歳頃になってようやく色んな本を読むようになり、大戦の知識も多少得たので祖父に
「実際、戦争てどんな感じやったん?」と聞いたのですが、その時は1時間だったか2時間だったか、色んな事を語ってくれまして、私としても
「どんどん出てくるな!そんな何十年前の事、よう憶えとるな!!」と驚いた記憶があります。
多分ですが
「自分(達)がやってきた事を、ちゃんと分かって欲しい」という気持ちもあったのじゃないかなあと思います。基本的に、自分の事は一切喋らない人でしたから。プラス、
「誰に、何を言ったって分かって貰えない」という諦念も、そもそもあったんでしょうね。今から思うと。
筆舌に尽くしがたい思いもしたでしょう。祖父に限らず、あの時代に生きていた人全員。
そして、それに比べれば現代は、確かに新型コロナウィルスで大変とは言え「過酷さ」で言えば全く比べ物にならない平穏さです。
しかしその「平穏さ」も「全体的・相対的」なものであり、個々の生活を細かく見れば、やっぱり過酷な事は多いわけです。仕事の事、家庭の事、身体の事。
私としても「どう解決していけば良いのやら」と、押しつぶされる気持ちになる事も多いです。でも
一つ一つ向き合って、一つ一つでも解決していかないといけません。全部いっぺんに上手く行く事などあり得ませんが、とにかく一つずつ。
解決出来ない事もたーーーーーーーーーーくさんありますが、解決出来る事から、一つずつ。
今日から三日間、その辺の事を、今一度しっかりと見つめ直します。という事で次回は8月17日、成長(しているはずの)私をお見せ致します。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」
by.呂蒙