金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流。一流の生き方とは?
このブログについて、ある方から以下のようなご指摘をいただきました。
『金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流は確かにその通りなんですが、続きがあるのはご存知でしたか?』と。
聞くと、その方の会社には以下の文言が掛かれた額縁が飾られているそうです。
『財を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上なり。されど、財なさずんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し。』
金が『財』と表現され、仕事が『事業』と表現され、三流・二流・一流が『下・中・上』と表現されているわけですが、前半部は同じ事を言ってます。問題は後半。
『財なさずんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し。』
なるほど。カネが無ければ仕事を続ける事は出来ないし、仕事しないと、人は育たないんでしょうね。分かります。
私も、不動産業界に入る前に『行政書士』として事業を起こして、見事にコカしています。おカネを儲ける事が出来なかったからです。
その後、なんとか曲がりなりにも『一個の独立した人間』として生きて来れているのは『不動産業』という実務を積み重ねてきたからです。
そーゆー意味で、勉強ばっかりしてても人は育ちません。実務をしないと。実務こそが最大の勉強ですよ。
良く「もうちょっと、その分野の事を勉強してから実務に入りたいですね。」という方がいますが、ごちゃごちゃ言う前にさっさと実務に入った方が良いです。
怖いですけどね。
しかし、その怖さに打ち克とうとする過程で、人は圧倒的なスピード感で成長していくんだと思ってます。恐怖を知るって大事ですよ。恐怖を感じない人は危ういです。とはいえ、恐怖に負ける人は何にもなりません。
難しい話になってきたので、そろそろまとめます。
『財を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上なり。されど、財なさずんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し。』という言葉を私なりに解釈すると、以下のようになります。
『カネを稼がないと事業は続けられないよ。事業をしないと、人は残せないよ。』
もう一歩進めると
『カネを稼ぐのも、事業を続けるのも”手段”に過ぎないよ。最終目標は”人を残す”って事だよ。その目標を忘れてカネ儲けばっかり考えたり、とにかく会社を大きくしようってのは三流、二流だよ。』
と言う事だと思います。人はとかく、目的と手段を混同してしまう哀しい生命体ですからね。
しかしそれでも、カネを稼がないと事業を続けられないのも事実。ここが人間社会の世知辛い所です。
なんか無限ループみたいな話になって来ましたね。とはいえ、この輪廻から解脱する事も出来ません。大変だ・・・
ま、シンプルにいきましょう。
お客さんに喜んで貰って、その対価としておカネをいただいて、それで事業を継続させて、後継者を残す。その後継者がまたお客さんに喜んで貰って、その対価としておカネをいただいて、それで事業を継続させて、後継者を残す。その後継者が(以下同文)。
スタートを間違っちゃイカンのですよ。スタートとは何か?『お客さんに喜んで貰う事』です。
キレイゴト?いやいや、そのキレイゴトを腹の底から理解して、実践している人こそが『超一流』だと思いませんか?
そういうものに、私はなりたい。