人間はしょーもない事を繰り返す、しょーもない生き物です。その中で『いじめ』というヤツは本当に『しょーもなさの極致』のような犯罪です。
犯罪なんですよ。いじめは。
軽い冗談だとか友人としてのスキンシップだとか、ちょっとふざけていただけとか、そんなしょーもない言い訳が全く通用しない犯罪、それがいじめです。
またそんな『いじめ』のニュースがありました。
日記に「辛い思いなら何度もしました」中1娘がいじめで命絶つ 父親が提訴後に会見 石川・野々市市
私自身も娘を持つ親ですから、このお父さんの言われる『一生、自分のしたことを背負ってほしい。とんでもないことをしたんだよということをずっと死ぬまで抱いてほしい』という一言は心に響きます。
いじめってのは本当に『とんでもないこと』なんですよ。
では、その上で。
不動産屋である私は何が出来るのか?
私は犯罪を取り締まる警察官ではありませんし、教育問題を何とかできる専門家でもありませんし、精神的なケアが出来る人間でもありません。
残念ながら、私はただの不動産屋なんです。
そして、その私が『対・いじめ』として出来る事というのは結局
『良い家を提供する事』なんです。
良い家と言ってもあれですよ?最新の設備を揃えた高性能の家を提供するとか、オシャレで人から羨ましかがられる家を創るとか、そういう話ではありません。
私の思う良い家とは。お子さんに
『ここにいれば安全だ。ここだけは絶対に私の居場所だ』と、安心して暮らして貰える家の事です。
いじめ問題を見るといつも思います。『そりゃ学校生活は過酷だよね』と。
とんでもない犯罪行為をする子供たちに囲まれ、それを知っても助けてくれない大人たちに囲まれていれば、『ここ(学校)には自分の居場所なんて無い』と絶望してしまうものでしょう。
私でも絶望しますよ。
では、子供の居場所は学校以外に無いのでしょうか?あるでしょう。本当に大事な居場所が。
それこそが『家』です。
家も、別に立派な新築住宅である必要はありません。中古住宅でも良いですし、賃貸でも何でも良いんですよ。
とにかく子供に『ここには自分の居場所がある。ここなら大丈夫だ!』と、心から思ってもらえる所ならそれで良いんです。
そういう家を、これからも私は提案していきます。『ご家族の事を考えると、こんな家が最適なんじゃないですか?』と。
最後に。
今回の事件の被害者になった娘さんの日記が公開されてるんですが、その最後の一文は大きな文字で『来世では幸せにして下さい』と書かれています。
重たい一言です。
13歳の女の子が『死に向かう直前に』この一言を書いたんだと思うと本当に辛くなります。
このお父さんも本当に辛い中、それでも『けじめ』をつける為に戦っておられるんだと思います。
娘さんの為に。そして、また同じような事が起きて『誰かが』苦しまないように。
私も思いは同じですよ。
同じ事を繰り返させてはいけません。我々大人がそれぞれ
『自分に出来る事』を実行して、こんな悲しい連鎖は断ち切ってしまいましょう。