先日の北日本新聞にまつわるブログで私が『司馬遼太郎フリーク』という事はお伝えしましたが、司馬遼太郎原作の映像作品を観ると言うのはまた話が違ってきます。
あなたもそうでは無いでしょうか?好きな漫画とかが『実写版』になるのって、なんか身構えてしまうでしょ?自分の中にあるイメージと違うとゲンナリしてしまうんですよね。
そこで行くと。映画『燃えよ剣』は、結構イメージに近かったです。まずもってビジュアルがイイ。土方歳三・近藤勇・沖田総司。見た目がイメージに合ってます。芹沢鴨も良かった。源さんも良かった。
ご覧になってない方は是非どうぞ。「あれ?こんな人が」というお笑い芸人さんも出ていて、そういった意味の楽しさもあります。イケメンも出てました。
それにしても。
新選組の舞台は『京都』で、言うたら当時の『首都』なんですが、そこで日々起こっている事件がヤバい。暗殺・襲撃・闘争のオンパレード。新選組自体、何かあったらすぐ切腹ですからね。
企業で言うたらブラックもブラック。こんな会社に入社してたらヤバかったです。
そう言う意味で我々はラッキー。
そして、本で読む幕末と映像で見る幕末はやっぱり違う。映像で見る幕末は本当に凄惨で過酷。そりゃ庶民が『ええじゃないか、ええじゃないか♪』と踊りたくなる気持ちも分かります。
「御用改めである」とか言いつつ、即斬り合いになるんですからね。御用改めって事は『警察官の職務質問』ですよ。その都度斬り合うっていうんですからね。
改められる方は堪ったもんじゃないでしょうが、改める方だって堪ったもんじゃないですよ。毎日命懸け。
そう考えると、現代は平和でいいよなあと思います。たった150年前の事ですが、その間の成長はすさまじい。我々の受けている恩恵はとんでもない。
と、少し幸せな気持ちになりますよ。「幸せとは”なる”ものじゃない。気付くものだ。」という言葉もありますが正にその通り。
とりあえず高岡に住んでいて、日本に住んでいて、暗殺におびえる事はまずありませんし、ミスしても切腹する必要もない。いきたくもない戦争に駆り出されるわけでもない(今の所)。幸せです。
「いつの時代と比べて幸せになってんだ!」という所ですが、そう、結局全ては『比較問題』なんですよ。どこそこより発展してない。どこそこより貧しい。
幕末に比べりゃ、幸せで平和で豊か過ぎますよ。なので高岡も日本も全然『終わって』ません。
『燃えよ剣』を観て、そんな事を思った私でした。このままずっと、平和な日本なら良いですね。