リビング学習という言葉があります。いつ頃から根付いたのかは知りませんが、そもそも私が子供の頃は「リビング」などという洒落た呼び名ではなく「茶の間」と呼んでいました。
子供心に「なんで茶の間って言うんやろ?」と思っていましたが。
まあ、それはさておき。
私は自分の子供に「勉強しろ」と言ったことがありません。理由は簡単で、さっさと働いてほしかったからです。
なので現在高校3年の長男にも「働くって楽しいぞー」とばかり言ってきました。
ところが、これが子育ての奇妙なところで、私が「働けば?」と言えば言うほど逆に勉学に励むのです。
そして気づけば、某大学に推薦でさっさと合格してしまいました。
もちろん本人の努力は言うまでもありませんが、先生方のご指導と後押しがあってこその結果です。この点は心から感謝しております。
さて、本題の「リビング学習」ですが。我が家にも一応は子供部屋と学習机があるのですが、長男はその机を一瞬たりとも使ったことがありません。
彼の学習机にはおじパンやカービィのぬいぐるみが並んでいるだけで、もはや“学習できるスペース”として機能していないのです。
ではどこで勉強していたのか。
その答えがリビングです。
リビングで勉強など集中できるはずがない──と私は思うのですが、実際に長男は結果を出してしまった。つまり、一定の学習効果はあるのでしょう。
思い返せば私自身も、自分の部屋に籠ってはいたものの、勉強などしていませんでした。
教科書を開いたまま小説や漫画を読み、問題集を解くふりをしてゲームボーイ。結局「監視の目」がない環境というのは、誘惑の宝庫というやつです。
そう考えると、リビングという“衆目の中”で学ぶことは、一定の集中力と持続性を確保するうえで悪くないのかも知れませんね。
ということで。
住まいにおける学習環境とは、結局「子供部屋の広さ」や「ちゃんとした学習机」よりも、
“家族という適度な視線”がある場所の方が力を発揮する場合がある。
そんなことを息子を通じて知った次第です。
ふう……大学4年間か……。
カネがかかるぜ……。
最後に
住まいづくりの現場でも、近年「子供部屋よりリビングで過ごす・学ぶ」というニーズは確かに増えています。
プレミアム中古住宅を扱っていても実感しますが、
“どこで暮らすか”だけでなく、“どこで学ぶか”も家選びの重要な視点になってきていると感じます。
家族の距離感、動線、明るさ、お互いに感じる気配。
学習効果を引き出すのは、意外とそんな“住まいの質”だったりします。
今回のブログが、そんな住まい選びの一助になれば幸いです。
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