今朝の新聞に「富山県が全国最下位」という見出しが出ていました。
「え、何が最下位なん?」と思ってよく読むと、
“40歳未満の社長比率” とのことでした。
つまり、富山県は若い社長の割合が日本一少ないという話です。
もちろん、裏を返せば
「ベテラン社長が元気に頑張っている県」
とも言えますけども。
■ 古来、賢者は「潔く譲る」ことに長けていた
歴史を振り返ると、偉人たちは“引き際”が本当に上手でした。
黒田官兵衛は、
豊臣秀吉の天下取りに最も貢献した武将と言えますが、元気バリバリの 43歳で隠居。
上杉鷹山は、
米沢藩の財政を立て直して江戸時代屈指の名君と言われながら、更に元気バリバリの35歳で家督を譲る という英断。
※この件に関しては私も先日上杉神社にお参りした時「それは早すぎでしょ!」とツッコんでおきました。
我ら高岡市民の殿、加賀百万石の二代目、前田利長も 44歳で家督を譲り、次代のために静かに身を引いています。
つまり彼らは、
「自分の立場を守ること」より「次の世代の未来を広げること」
を優先していたわけです。
■ 一方、現代日本は……
しかし私は、本当は今回の記事にある経営者の高齢化より
政治家の高齢化のほうが、よっっっっぽど深刻なのでは?
と思っています。
70代後半・80代の方々が、
政治のハンドルをしっかり握ったまま離そうとしません。
いや、元気なのは本当に素晴らしいんですが、
さすがに 「いつまで握っとるがよ!」 と思う場面もあります。
しかも政治の世界は、
若手が入る余白がほとんどありません。
色んな意味で ギッチギチ であり、
色んな意味で ガッチガチ です。
■ 「時を繋ぎ、未来を紡ぐ」とは
未来を紡ぐとは、
自分の場所を守り続けることではなく、
次の世代が動けるように“余白”をつくること
だと私は考えています。
会社でも、政治でも、地域でも、
余白を失った組織は循環が止まり、硬直します。
歴史の偉人たちはそれを理解していたからこそ、
40歳前後で潔くバトンを渡していったのだと思っています。
「自分が中心にいること」と「未来を守ること」は、
必ずしも一致しません。
心に余裕を持ち、自ら退くことこそが、
本当の意味で 『時を繋ぎ、未来を紡ぐ』
という行為なのだろうと思います。
そんなことを朝の新聞から考えた一日でした。
■ 最後に、少しだけ本音を。
冷たいでしょうか?
しかし私はただ単純に、
「世界は循環で成り立っている」
と思っているだけなんです。
役目を終えれば、また違う役目がやって来る。
流れて、巡って、また生まれる。
それが自然で、それが人間で、それが社会です。
だからこそ——
潔く、次へ譲りましょうよ。
その先にも、ちゃんと道は続きますから。
と、書いても。
権力というものには魔力がありますからね。
それを握ってしまった人は絶対に譲らないでしょう。それこそ官兵衛や鷹山、利長公のような「賢者」でない限り。
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