多世帯同居。この問題を考える時、どうしてもこの言葉が思い浮かびます。
「人間は感情の生き物である」
要するに
「冷静な情報分析のみで動く人間はいない」という事です。極論ですが。
「好き」か「嫌い」か。大抵の物事はそこで決まります。「不安」か「安心出来る」か。そこで決まる事も多いですね。
ただ、我々経営者ってのはそういうわけにはいきません。好きな事でも我慢しなければならない事もあるし、嫌いな事でもやらなければならない事もある。
「経営は感情よりも勘定」と言われる所以ですね。
損得勘定に合うのであれば自分の感情などは二の次。「凄い経営者」の中には結構そういう方がいらっしゃいます。それはそれで「人間離れしていて凄いなあ」と思います。
ちなみに言うと、戦争も感情ですからねえ・・・。損・得じゃないでしょう?大体の戦争は。自分だって結局得しません。
冷静に「勘定で」考えないといけないんですよ。無駄な侵略は徹底的に避けるべきです。これは大国間でも個人間でも同じ。
出来るだけ戦いを避けて勝つ。これが兵法の基本姿勢です。それでいうと。
多世帯同居の話も、やっぱり私は「無駄な侵略を避ける」というのが一番良いと思っています。これが青春映画ならね。思いっきり殴り合った後で川原に寝転がって
A太郎「お前、やるな・・・」
B次郎「お前もな・・・(ニヤリ)」
というので仲良くなれるのかも知れませんが、家族でそれは無理です。フツーに「犯罪」ですしね。
正面切ってやり合うのはとにかく避けた方が良いと思いますよ。避けられない戦いもありますが、どれだけ思いのたけをぶつけ合っても解決には繋がりません。
ではどうしたらいいか?回答は二つではないかと。
一つは、距離を取る。です。以前「ヤマアラシの理論」というのをご紹介しましたが、近すぎるとお互い傷つけあってしまうので、距離をとって「お互いを尊重」するんです。
距離を取れない場合は?
「第三者を中に入れる」です。いわゆる「調停」ですね。必ずしも法的制度としての「調停」ではなく、とにかく「間に誰か入って貰って」少しでも冷静さ・公正さ・公平さを確保するわけです。
そして、この「第三者」というのは基本的に「専門家」あるいは「相当の人間通」の方に入って貰う方がいいです。公正さを保つ為には双方が納得出来る「正しい知識と説得力」が必要だからです。
ちなみにこの調停する人。
かなり神経を使います。大変です。でも、そういう役割なんですよ。もしあなたが今そういう立場なら頑張って下さい。あなただけが双方を救えるんですよ。
私も頑張りますので。
プーチンさんももう、感情じゃなくて「勘定」で考えましょうよ。国連も、大変だと思いますが「人間の叡智を結集した機関」なんですから、もうちょい頭を絞り切って考えていただければ幸いです。私は人間の冷静さ・公正さ・公平さを信じてますよ!