賃貸と持家。このド定番の問題に迫ってみましょう。何故なら。
春
だからです(それだけ)
春は賃貸物件が動く時期と言われます。学生さんの入学&就職。職場の人事異動などが原因ですね。これらの方々には当然「家を買う」という選択肢は無く、賃貸、つまり「家を借りる」という事になります。
賃貸は、その物件の「一時期だけ家を使わせて貰う権利を買う』というイメージになります。家を買うわけじゃなくて、家を使わせて貰う「権利を買う」という感じです。
なので「賃貸はお金を捨てているみたいだ」という議論もありますが、その間の「権利を買っている」わけなので、捨てているわけではありません。ちゃんとその間、家を使えているわけでしょう?
ただし。
「何か残るか?」と言われると、何も残りません。思い出。くらいでしょうか・・・。
一方持家は?
確かに「何か残るか?」という議論でいくと「家(土地と建物)が残る」という事になります。その代わりに賃貸と比べると「まとまったおカネ」を払う必要があります。
その「まとまったおカネ」は、自己資金で持っていれば何の問題もありませんが、手元に無ければ「借りる」という事になり、多くは金融機関の「住宅ローン」で賄う事になります。
つまり持家は「金融機関のローンが終わるまでは」ほぼ金融機関のモノみたいなイメージで良いと思います。その代わり、好き勝手に使えますけどね。
賃貸と違って「あなたペット飼ってますね?今すぐ出てって下さい!」
とか
「隣の人からクレーム来てるんですよ!静かにして下さい!」
とかは言われません。ローンさえちゃんと払っていれば。
ちなみに。
弊社が加盟している全国宅地建物取引業協会では2021年のアンケートとして、『賃貸VS持家』の戦いとして、以下の結果を発表しています。
ザックリまとめると「賃貸は窮屈だから持家が良いと思うけど、自分の収入も安定しないし、不動産価格も今後下落しそうな感じがするので、今は買い時では無いのではないか?」という感じです。
全く真っ当な意見だと思います。でも、一つだけツッコめるとしたら。
不動産価格は下がりません。理由は2つ。
1.材料・エネルギー枯渇問題で原材料が高騰し、建物価格は今後益々上昇するから。
2.原材料価格上昇に伴って新築取得コストが高騰し、そのあおりで中古住宅価格も上昇するから。
です。
あと、確かに人口減・少子高齢化で空き家も増え、どーしようもない不動産は「価格も付かない」状況になり、それは不動産価格の「平均価格を押し下げる」強い圧力になるでしょうが、その分
「フツーに人が住める」物件には需要が集まり、逆に価格を上げる動きになる事が考えられます。
つまり「価格の二極化」ですね。
ま、私らしくもない難しい事書きましたが、要は「誰かが欲しがるものは、他の誰かも欲しがる」という事で、そう簡単に不動産価格は(実際に需要がある所限定ですが)下落しないという事です。
よっっっぽどの田舎なら文字通り「タダ」みたいな金額で買えるかも知れませんけども。
もうちょっと簡単に言いますと
「我々が興味を持たないような所の不動産価格は下がり、我々が興味を持つような不動産価格は下がらない」という事です。残念ですが・・・
という事で今日の結論です。賃貸と持家の話でした。
賃貸はまとまったおカネが必要ないのがメリット、窮屈で何も残らないのがデメリット。
持家は伸び伸び出来て何かを残せるのがメリット、まとまったおカネが必要なのがデメリット。
という感じです。
本当はもっと色々ありますけども、本質的は所はその辺だと思いますよ。
住まわれる方の生活環境やライフスタイルでも全然変わってきますけどね。
しかしこの辺は本当に個別的な話になりますので、具体的な所は是非個別にご相談下さい!