本日は、一本の映画をきっかけに、地域にまつわる話をしてみたいと思います。
先日、映画「正体」を観ました。
主演は横浜流星。
りゅうせい。字は違えど私と同じ名前。
身長174cmでこれまた同じ。空手経験もある。
ただし、あちらは世界大会優勝歴あり。こちらは市民大会でも優勝歴なし。
あちらは整い切った顔立ち。こちらは……まあ、そこは触れないでおきます。
さて、この映画ですが。
内容としては、ある事件の容疑者として追われる男が、各地を転々としながら逃亡を続ける物語です。
彼は逃げる中で、名前も、立場も、姿さえも変えていきます。
見る側は次第に、「この男の正体とは何なのか?」を問われることになります。
善なのか、悪なのか。
加害者なのか、被害者なのか。
その輪郭は、物語が進むほどに曖昧になっていきます。
そしてもう一つ、面白い“正体”がありました。
作中の舞台は、大阪、東京、那須といった場所です。
しかし、エンドロールを見て初めて気づきました。
実際のロケ地として、富山県内の各地が使われていたのです。
有名な話なのかも知れませんが、私は全く知らずに観ていました。
正直に言うと、観ている間は一切気づきませんでした。
「ここって富山っぽいな」と思う場面も、一つもありませんでした。
つまりこういうことです。
あの映画に映っていた風景の正体は、富山県だった。
しかし、それは最後まで“正体を明かさないまま”機能していた。
これは偶然ではありません。
風景が主張しすぎない。
どこにでもなれる余白がある。
富山県というのは、そういう土地です。
山があり、海がある。
四季がはっきりしていて、雪も降る。
魚は非常に旨く、最近は寿司にも力を入れています。実際、その価値は十分にあると思います。
それでいて、人は多すぎない。
観光地にありがちな混雑や、いわゆるオーバーツーリズムの話も、今のところ耳にしません。
派手さはありません。
都会のような華やかさや猥雑さもない。
ですが、だからこそ。
騒がしい環境に少し疲れた人にとっては、ちょうど良い距離感で暮らせる場所です。
映画「正体」は、人の正体を問う物語でした。
そしてその裏で、もう一つ。
場所の正体もまた、静かに隠されていました。
目立たず、主張せず、それでも確かに支えているもの。
富山県とは、そういう在り方ができる土地なのかもしれません。
映画の内容も本当に面白かったですよ。
富山の美しさと人を信じる美しさ。双方を味わっていただければ幸いです。
有限会社ランド・プランをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで届きます。

















