生命保険大手・プルデンシャル生命で大きな不祥事が発覚してしまいましたね。
約500人、総額31億円。数字の重さだけで背筋が冷えます。
ただ、誤解しないでいただきたいのは、
「保険会社が悪い!」とだけ言いたいわけではないということです(もちろん悪いんですが)。
私はこれまで、金貸し・保険屋(代理店)・不動産屋と、いわゆる“四賤業”と呼ばれてきた領域を経験してきました(※歴史的な呼称であり、現代では適切ではありません)。
つまり、不動産屋の私と保険屋さんは、ある意味“同じ穴のムジナ”です。
だからこそ、今回の件は他人事ではありません。
どんな業界にも、誠実な人もいれば、魔が差してしまう人もいる。
ここは現実として受け止めざるを得ません。
ただ今回の件を踏まえて、確実に言えることが一つあります。
高額なお金を扱う相手ほど、“慎重に付き合う”必要があるということ。
そこで大事なのは、
「相手そのものを疑う」のではなく、
“仕組みを理解しておくことが最大の防御になる”という点です。
今回の不祥事を読み解くと、
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「ここでしか買えない」
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「元本保証・高配当」
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「絶対に利益が出る」
という、実に典型的な“誘い文句”が並んでいます。
元本を保証しながら、高配当。
しかも“絶対に儲かる”。
そんな投資が本当に存在するのか?
するわけがありません。
これは不動産も全く同じです。
不動産の知識がない相手に向かって、
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「絶対に損しません!」
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「絶対に値上がりします!」
と言おうと思えば、言えてしまう。
特に危険な営業マンほど、妙な自信と断言口調が得意です。
しかし、ごくごく当たり前の事ですが、未来は誰にも分かりません。
“絶対に安全な投資”“絶対に間違いない物件”など存在しないのです。
ここで重要な事実が一つ。
相場と仕組みを知っていれば、危険な話の多くは避けられる。
不動産なら、
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土地の形状(法令上の制限・潜在リスク)
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接道状況
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用途地域
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ハザードマップ
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地域の相場観
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仲介手数料の仕組み
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投資物件の一般的な平均利回り
このあたりを理解していれば、“危険性”はグッと減ります。
さらに、典型的な不動産詐欺の手口も知っておくべきです。
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やたら急かす
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「絶対大丈夫」と断言
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他に相談させない
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“レア物件”と煽る
どれも昔からある古典的手法です。
「完璧な物件」など存在しません。
投資も、物件も、人間も、どこかに懸念点がある。それが自然です。
しかし、
そのリスクを“事前に把握できるかどうか”で、人生は大きく変わります。
今回の問題は、まさにその点。
「リスクを全く説明せず、顧客の信頼を利用した」ということ。
これは重い罪です。
私は日々の現場で、
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危険な家を断つ
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危険な取引を断つ
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危険な資金計画を断つ
という判断を積み重ねています。
それは誰かの商売の邪魔をするためではありません。
ただひとつ、理由は明確です。
“危険を危険と知らずに飛び込んでしまい、人生を傷つける人を減らしたい”からです。
今回の件の被害者の方々への補償が適切に行われ、
再発防止策が確実に実行されることを心から願っています。
そしてこの出来事をきっかけに、
相場と仕組みを理解し、
“甘い誘惑を断ち切れる人”が一人でも増えることを願っています。
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