今朝、清々しい気分で新聞を読むと、
なかなかクセのある文章が並んでいました。
例の「セクハラ1000通」の話です。
1000通て。
ハートなどの絵文字も交えられており、
相当「マメで精力的な方」だったのだろうと思います。
しかし、パワーがあること自体は、決して悪いことではありません。
ただ、そういったパワーが向かう先を誤るととんでもない被害を生む。
今回は、その典型例に見えました。
パワーというのは、「個人」としての力もそうですが、
「立場」という力が重なった瞬間、危険度が一気に跳ね上がります。
おそらく問題の本質は、
「個人の資質」だけではありません。
何の立場もない、
ただ精力的でマメな人が、
1000通ハート入りのメッセージを送ったところで、
多くの場合は無視されて終わるだけでしょう。
しかし、立場上「無視できない関係性」にあると話は変わります。
返事せざるを得ない。
返せば、相手は手応えを感じる。
そして、ラリーが始まる。
とはいえ、こんな状況でどう対処すればいいのか。
返事をしなければ
「上司に逆らう人間」と見られるかもしれない。
最悪の場合、働き続けること自体が難しくなる。
救いの手はないんでしょうか?
今回の件では、
県が設置した「公益通報窓口」に、
ある女性職員が勇気を出して通報したことが、
発覚の糸口になったそうです。
正直なところ、
「何に勇気使わせとんねん」という話です。
ただ、この女性のおかげで問題が表に出て、
今回の決着を迎えたことは事実です。
もしもこの女性が声を上げていなければ、
被害は今も続き、
いずれ「セクハラメッセージ2000通」に達していた可能性は高いでしょう。
もう一つ、重要な点があります。
それは、
この公益通報の仕組みがきちんと機能したことです。
こういった機関は、
「形式的に調査して終わらせるもの」
と思われがちです。
しかし今回は、そうならなかった。
部下にとっては頼れる存在。
一方で、立場ある側からすれば、
正直言って目障りな存在でもあります。
ですが、人間というのは、
そういう「目障りなもの」があるからこそ、自分を律する生き物です。
ただし――
こういった仕組みは、作っただけでは意味がありません。
放っておけば、必ず緩みます。
必ず、なんだかんだで「なあなあの仕組み」になっていきます。
だからこそ、
その仕組みが
「本当に機能しているかどうか」を監視する目が必要なのだと思います。
これは誰か特別な人の話ではありません。
立場を持ち、年齢を重ねれば、誰しも歪む可能性がある。
若き日は清冽な使命感を持っていた素晴らしい人物であっても、
いつかこういう日が来るかもしれないんです。
人間は、弱い生き物だからです。
そしてそれは、膨大な歴史上の人物を振り返れば良く分かります。
だからこそ、
こういったニュースを他人事として消費する事なく、
日々の自分自身を点検するきっかけにしなければならないんです。
単なる他人事だと思った瞬間、
人は、一番油断してしまうものだからです。
と、いう事で。
もし、私がこのブログなどで、
ハート付きの文章を書くような日が来たら!
万万が一!!
そんな日が来てしまったら!!!
あなたが私を、断罪してください。
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