昨日、初めてのお客さんからご相談の電話がありました。
内容としてはタイトルの通り「なんでこんなに固定資産税が高いんですか!?今住んでる家の数倍なんですけど!」という事でした。
細かい話をしますと、某不動産業者さんから中古住宅を買うに当たり、固定資産税がメチャ高かったらしく、そのご相談です。
ま、一番簡単な回答は「その不動産業者さんに聞いて下さい」なんですが、そんな事を言うと身も蓋もないので、私に分かる範囲でお応え致しました(資料も無い中で良く回答しましたよ)。
結論から言いますと「店舗併用住宅として課税されてるんじゃないですか?」という事です。
固定資産税はごくザックリ言うと「土地と建物」に課される市町村税です(実際は船舶とかにも課されるのですが、不動産屋には関係の無い話なので端折ります)。
で、ここに「住宅用土地の特例」というものが登場します。これもザックリ言うと「居住用の建物が建っている土地は固定資産税を安くしますよ~」という制度です。
皆さんも良く聞きません?「住宅を取り壊して更地にすると固定資産税が上がる」とか。あれは「更地にするから上がる」という事ではなく「居住用の建物が無くなるから上がる」という話なんですよ。
まあ、話が難しくなるので本題に戻りますが、「居住用」というのは「家」です。登記上は「居宅」と表記されます。しかしこれが「店舗・居宅」とか「居宅・事務所」とかになっていると「居宅の部分しか」軽減税制が受けられないのです。
結果。
通常の「居宅」だけの家に比べると「軽減の対象となる部分が少なくなる」わけで、あまり軽減を受けられない分、他の物件(居宅)より高くなる。という事なのです。
なので今回のご質問は。
その不動産の固定資産税が高いわけではなく、他の不動産(例えば今お住まいの家)が安くなっている。という結論です。
ま、電話でいただいた情報からだけの推論ですから、詳しくは現在お取引き中の不動産屋さんにお確かめいただきたいのと、市町村に直接問い合わせるという方法もあります。
最後に。
固定資産税は地方自治体の財源の大部分を賄う重要な税金です。私もあんまり払いたくはないんですけども、ともに頑張って払いましょう!