先日の続きです。7月12日の豪雨で被害を受けたんですが、買い取り可能ですか?の案件です。
結論は『なかなか難しい』という事はお伝え致しました。理由としては
①再び水害に遭う可能性が高いから
②そういった家(土地)を購入しようとする人は中々いないから
③不動産業者としてもそういった物件を扱うのは非常にリスクが高いから
というような所になります。では、水害に遭ってしまった家は一体どうしたら良いのか?
私が思うに。
まずは『冷静になる事』だと思います。焦ると良くありません。不動産屋から言わせて貰うと『水害があった!じゃあ売ろう!』というのは最悪のタイミングです。
ではいつなら良いのか?
一つ言えるとすれば、『ほとぼりが冷めた頃』という事は言えるでしょう。
ズルい事言いますが、人は『のど元過ぎれば』色んな事を忘れてしまう哀しい生き物です。まだまだ水害の記憶が生々しく残るこの時期に、無理に売却する事はありません。
無理に売却しようとしても、買う側がその気になりませんし。
とはいえ。
たとえ『ほとぼりが冷めた日』がこようとも。
『今回の水害でどういった事があったのか』は、ちゃんと告知しなければなりません。黙って売るのはダメです。相手がたとえ『忘れていたとしても』ちゃんと告知しなければなりません。
じゃあ、そのほとぼりはいつ冷めんねん!
については、様子を見るしかありませんよ。あの豪雨(線状降水帯)がこの地域における『数年に一度』の事なのか『数十年に一度』の事なのか『百年に一度』の事なのか、現時点ではさっぱり分からないからです。
逆に『日常茶飯事』という可能性もあるにはありますが、現実問題としてそうそう『何度もある』事ではないでしょう(これは単なる個人的な思いですが)。
まあ、とにかく。
何か事が『起こってしまった』後で解決策を講じるというのは、非常に難しい事です。
しかし最後に言えるとすれば。
今回起こってしまった水災についての記録をしっかり残しておく事は、今後『その物件を売却する為に非常に有用』と言えると思います。
記録とは、その時に撮影しておいた写真とか動画とか、どの辺にまで水が上がってきたかの記録とか、被害状況の資料とかです。どういった被害があって、その為の補修費用はいくら位かかって、火災保険は適用されたのかどうか。
そういった記録があれば、買う側も『そういったリスクがあるのか。しかし、その程度のリスクでこの売買価格なら買いだな』という判断が出来るようになります。
どんな被害が生じたのか、どんな感じで復旧したのか、どんな費用が予想されるのか。そういった情報が無いと買う側の恐怖はどんどん膨らみます。ちゃんとした記録が残っていれば、過大な恐怖心を与えずに済むはずなんですよ。
基本的に人は『何も分からない事』に対して、過度に激しい恐怖を覚えるものですから。
と言う事で。
とりあえず被害に遭われた方に置かれては
『慌てず冷静に』『今回の被害状況を記録しておく』という事をお薦めさせていただきます!