高岡法科大学が来年度以降の学生募集を停止するというニュースがありました。で、2028年に廃止されるとのことで。そういえば先日、私の自宅にも郵便で案内が届いておりました。
少子化で入学者が減少して定員割れが続いていたそうで、『そりゃそうだろうな』とは思います。少子化は日本中、どこにでもある問題ですが、こと『地方』においては特に避けられない問題ですからね。
高岡法科大学は1989年に開校し、私が入学したのが1994年で、確か『6回生』だったと記憶しています。その卒業生からすると我が母校が廃止されてしまうのは寂しい。
とは特に思いません。役目を終えたという事でしょう。致し方のない事です。人の命に限りがあるように学校の命にも限りがあるのでしょう。会社もそうですね。
高岡法科大学は文字通り『法学』を学ぶ学校だったわけですが、中でも私としては『民法』を学ぶ事が出来たのは相当大きかったです。そのお陰で、2年の時に宅建(宅地建物取引主任者試験)に合格する事が出来ましたからね。
宅建において『民法』は相当に大きな比重を占めるわけですが、しかし、それ以上に『これは知っておいて良かったな』と思う概念があります。それが『リーガルマインド』です。
リーガルマインドとは。
ザックリ言えば『法に基づいた論理性と公平性』だと思っています。例えば何かトラブルがあって、二者が相対する主張を述べて争っている時があるとします。こういう時、どうやってそのトラブルを収めるか?あなたならどうします?
一つの解決法としては『じゃんけんで勝った方の主張を認める』という事が考えられますよね。
あるいは『クジ引きで当たりを引いた方の主張を認める』というやり方もあります。それこそ『殴り合い』とか『戦争』で勝敗を決するというやり方もあります。
しかし、あなたがトラブルの当事者だったらそんな解決法で納得出来ます?単に運が強い人の主張が認められたり、腕力の強い人の主張が認められたりするんですよ?私なら絶対に嫌です。
ということで。
そこにはやはり『双方が(一応)納得できる』論理性と公平性が必要になるわけです。一応と書いたのは、どうやっても負けた方(主張を認められなかった方)に不満が残るのは致し方のない所だからです。
絶対の満足は得られないかも知れませんが、『そういう事なら仕方ない』と、双方大人しく鉾を収める事が出来るかどうかが大事なポイントで、その辺を一言で表現すると『リーガルマインド』という事になるんだと私は理解しています。
それを私は大学で学びました。
逆に言えば。
私が大学四年間で学んだ事はそれだけですw
それだけなんですが、『大まかな考え方』さえ分かればあとは細かい話です。どうせ人間、生きている限り社会でたくさん勉強しないといけないわけですからね。大学だけが勉強の場というわけじゃありません。
高岡法科大学は、私という卒業生を排出しました。それだけで十分素晴らしい。
・・・
冗談です!