本日高岡市木津中古住宅、無事ご成約いただきました。誠にありがとうございます。
で、この家は違うんですけど、高岡市では良く「隣の家と完全にくっついてしまっている」家が多数存在します。住んでいる分には多少「隣の音が聞こえるなあ」という程度で大した支障も無いのですが「建物解体の時に」問題が出てきます。それが
「ウチの外壁どうしてくれるんだ?」問題。
あなたは見た事ありませんか?住宅の一部の壁が剥がれ、ブルーシートが掛けられている住宅を。あれは大抵「隣の家が無くなってしまった事で」起こる現象です。
そしてこの外壁。
「壊した方で治すべきやろ!」という理屈と「自分の家はあくまでも自分で治すべきやろ!」という理屈があります。これに対する答えはこちら。
「自分の家は自分自身で治すのが大原則」
しかしそう言うと
「隣の家がいままで通りなら、ウチは無駄な補修費用を負担する必要が無かったんだ!」と言われます。しかしこの理論、おかしいのです。
何故か?
逆なんですよ。
今まで外壁を設置したり補修せずに済んだのは「お隣の家があったお陰」であり、そのお隣が無くなったというのは結局「通常の状態に戻った」に過ぎないのです。
ですから「隣が家を壊したせいで、なんでウチが補修費用を払わないといけないんだ!」という怒りではなく
「今まで何十年もウチの外壁代わりになってくれて・・・。長い間ありがとう!」という感謝の気持ちが込みあがってきても良い位なのです。
繰り返しますが、お隣の家(外壁)が無くなったというのは「通常の状態に戻った」に過ぎません。
それが「原理原則」というものです。
ただし。
上記は「先にこちら側の家が建っていて、後からお隣が家を建ててこちらの外壁を利用していた」事を前提としたケースであり、「隣りの人と話し合って、共同で家を建てた」ようなケースには当てはまりません。
共同で建てたのであれば「共有物」という事になるからです。
この辺は法務局で登記簿を取るなりして「自分の家が先に建っていたのか?お隣と同時に建てたのか?」という事の調査が必要です。
最後に言える事は。
法律がどうあれ、慣習がどうあれ、基本は「人間と人間」の事になります。誠意をもって丁寧に順を追って説明すれば、そんなにこじれる事はありません。
「礼譲の精神」で、心に余裕をもって交渉される事をお薦め致します。