壁紙のお話です。住宅の壁に貼られているヤツですね。クロスとも言います。
さてこのクロス、中古住宅に限らず、新築の注文住宅でもこんな問題が起きます。それが『クロスの繋ぎ目に隙間が出来てるんですけど』問題。
最近のクロスは環境や健康面に配慮した『紙に近い』クロスが主流です。それ以前は『ビニールクロス』というのが主流でした。最近は『紙クロス』が主流です。
ではここで問題です。
ビニールと紙。どっちが破けやすいでしょう?
・・・
はい、答えは紙ですよね。ビニール袋は力を入れても中々破れませんが、紙なら赤ちゃんでも破れます。
何を言いたいのかと言いますと。紙クロスは破けやすい。という事です。そして、日本の住宅は大抵『木』で出来ています。
木も自然の生き物なので、呼吸しています。人間も呼吸すると胸やお腹が動きます(収縮します)よね?それと同じように木材も常に呼吸(収縮)しているわけです。
で?
住宅の構造体である木材が収縮すると?その上に貼られている『紙』クロスは、どうしても破れてしまうんですよ。
特に。気密性が高くて乾燥している家や、今の季節のように『温度・湿度が急激に変わりやすい時期』にはそのような現象が起きます。
これらは構造的に何の問題もなく、保証の対象になりません。つまり『欠陥』という事にはならないんですよ。そのまま普通に住めますしね。
しかし、どうしても気になるのであれば住宅メーカー等で直してくれます。
有償で。
でも・・・また同じ現象が起きる可能性はあるんですよ。木材は収縮するからです。その度にお金を出して直します?
加えて。
今は能登半島沖を中心とした地震も多く、こうなると富山県でも『微細な揺れで』木材が動き、それでクロスがひび割れしてしまう事もあります。
住宅は、動いていないようで、ビミョーに動いてるんですよ。
それでも直しますか?
有償で。
というお話でした。
そりゃ私も、お客さんの事を考えれば『こういうのはサービスで直してあげたい!』とは思います。思いますが、私だってそんなにお金があるわけじゃないんです。
会社を運営させるのに精一杯です。その程度のお金しか持って無いんです。そこは素直に謝ります。『じゃあジャンプしてみろ!』と言われてもチャリンとも鳴りません。
職人さんに動いて貰うにもお金が掛かります。でも逆に言えば、それ相応のお金を支払っていただければ、それ相応の価値を創出してくれるんです。
と言う事で本日の結論です。
壁クロスのひび割れは、放置しておいても構造上の問題はありません。しかし、補修する事は出来ます。
有償で。
この辺は是非ご理解賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます!
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