先日、信玄餅についてのブログを書いた所、弟から「食べ方が違う!」という指摘がきました。
餅に食べ方も何も無いだろうと思ってたんですが、聞いてみると「それは確かに非常に合理的だな。もっと早く教えてくれよ。」という食べ方でした。
が、このブログで『信玄餅の正しい食べ方』をレクチャーしても仕方ありませんので、その辺はまた別にお調べ下さい。私が今回言いたいのは、この機会に知った信玄公のこちらの名言です。
『戦に勝つという事は、五分を上となし、七分を中となし、十分を下となす。五分は励みを生じ、七分は怠りを生じ、十分は驕りを生ず』
久しぶりに「ズドーン!!」と来ました。ちょっと私の中でモヤモヤしていた事があったんですが、これで解消しました。本当にその通りと思う言葉。
こんな事深い言葉を言えるなんて凄いぜ!凄すぎるぜ信玄公!
一言で言うと「勝ち過ぎてはいけなかった」という事です。
と言って、私が「いつも勝っているヤツ」と思って貰うと大間違いですよ?実際には負けてばっかりなんですが、「完全な勝利を得ようとして」色々考え過ぎていた事は間違いないのです。
「大勝しようとして」色々画策していたのは事実です。
しかし、それじゃダメだったんですよ。勝利ってのは「五分」でいいんです。相手にもある意味「勝ちを譲る」配慮が必要になります。
そして、余裕の勝利は怠け心を誘引し、華々しい大勝利は驕りを生んでしまいます。
って事で、勝つ事じゃなく「勝ち方」が大事だったんですよ。
47歳にもなるとこの辺が沁みます。若い時はこの機微は分からないんですよね。「100%勝利した方がいいじゃん!」とか「勝てばいいじゃん!」と思うでしょう。でもそれじゃダメなんですよ。
何故か?実際それで、信玄公の息子は滅んでしまってるからです(勝頼)。
まあとにかく、信玄餅のお陰でこの名言を知ったわけです。これは絶対に何かの縁です。信玄公が教えてくれた。もとい、叱ってくれたのだと思っています。
ちなみに。
信玄餅については、本当は弟が事前に「食べ方分かる?」と教えてくれようとしてたんですが、私の方で「餅に食い方があるか!(前掲)」と突っぱねていたんですよ。バカですね。
戦は、勝ち方が大事なんです。餅は、食べ方が大事なんです。
弟よ、お前は俺にとっての典厩信繁だ。