まだ地震ネタで申し訳ありませんが。地震の後、こんな事は無かったでしょうか?
「ちゃんと窓にロックを掛けていたのに、いつの間にか外れて窓が開いていた!」と言う事が。私の家もそうでした。
いつも閉め切っている窓なのに、その窓に付けられたカーテンが風でひらひらしていて気付いた次第です。
実は。クレセント錠というのは。
『思いっきり揺らすと』ロックが外れるんです。特に『完全に掛けられていなかった場合』は。
昔。不動産競売を扱っていた時。競落した住宅(つまり、権利的には弊社の所有物件)に、前所有者の方で鍵が掛けられていて、中に入れない事が多々ありました。
この辺は色々ややこしい話があるので詳しくは書きませんが、とにかく『何とかして住宅の中に入らないといけない時』ってのが良くあったんですよ。
中に入りたいけど、鍵は無い。
そう言った時はどうするか?
鍵屋さんにお願いして(ちゃんと裁判所を通してですよ)玄関錠を開錠(ピッキング)して貰ったり、二階の窓が開いているのを発見したら、ハシゴを掛けてその窓を開けるとかして貰ってました。
中でも私が一番驚いたのが今回の『クレセント錠』の件です。鍵屋さんが外から住宅を一回りして、「あ、この窓はイケそうですね」と言うんですよ。
で、何をするのか?
窓枠をがしっと掴んで、上下左右に揺さぶるんです。特に上下の揺さぶりが大きかったですかね。
そうすると何が起こるか?
クレセント錠が外れて、窓が開くようになるんです!時間にして数十秒ですよ。さらっと開きます。
「こっわ」
と思いました。こんなにも簡単に窓が開けられるのかと。
今回の地震の揺れは、その時の『鍵屋さんが上下に揺らしてクレセント錠を解いた』という動きと完全に一致してるんです。だから、人が何もしなくても勝手に窓の鍵が開いたんです。
「そんな簡単に外から窓が開けられるなんて!怖い!」と思いますよね?
だからクレセント錠には『第二のロック』『第三のロック』が設けられてるんです。
黄緑色っぽくなっているのが『二重ロックが掛けられている』シルシです。
足元の所に防犯用のロックもあります。
とりあえず第二のロックを掛けておけば、地震で揺れても人為的に揺らされてもクレセント錠が解ける事はありません。
第三のロックを掛けておけば、例えばクレセント錠の部分の窓を割られたとしても、実際に窓を開けられるまでにもう一つのハードルが出来ます。
高岡では銅器の盗難も相次いでいるようです。『火事場(地震時)泥棒』というのは本当に残念な事ですが、昔からたくさんいます。困った事でダメな事ですが、それが現実です。
施錠はしっかり。二重・三重に。
我々も、我々にやれる事をしっかり行って、防災・防犯に努めましょう!
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