最近ちょくちょく「親子間・親族間の不動産取引」に関するご相談を受けます。
「私の名義になってるんだけど、実際には私は住んでなくて、子供に住まわせている(から所有権を移転したい)」
というケースとか、
「私の名義になってるんだけど、結婚の為に家を出るので、弟(妹)に譲りたい」
というケースとか、
「妻に家を渡したい」
というケースとか、色々あります。
従兄弟と不動産取引するとか、叔父・叔母から不動産を譲り受けるとか、そういう事もあります。
まずこの時、一番最初に確認しないといけないのが「住宅ローンがあるかどうか?」です。これがあると「親族間」だけの話では済まず、「借入先金融機関」も絡んで来るからです。
親族間の不動産取引の場合は通常『売買』か『贈与』になるんですが、どちらにしても金融機関が絡んで来ます。なのでまず、借入金融機関に相談して下さい。
しかし、借入金融機関も、そう親身に相談に乗ってくれる人(半沢直樹みたいな人)は少ないですし、金融機関の方では出来ない事(不動産の調査や契約書の作成など)もありますので、まずは信頼出来る不動産業者に相談して貰いたい所です。
住宅ローンが無い場合は?
この時も『売買』か『贈与』になるんですが、金融機関が関わって来ないのでその点ではラクです。しかし『だから簡単』というわけには行かず、やっぱり不動産に関する知識や契約に関する手続き、そして皆様大好きな
税金
の話も関わってきます。で、税金と言えば『税理士さん』が専門職なんですが、税理士さんでは出来ない事もありますので、まずは信頼出来る不動産業者に相談して貰いたい所です。
「信頼出来る不動産業者がいないので、自分達だけでやりたいんだけど?」という場合は?
不動産登記を扱う『司法書士さん』に相談する方法もあります。ただ、司法書士さんは文字通り「書士」で、書類手続きを行う専門職になりますので、不動産取引の事や現地でのトラブル相談などには応じてくれません。
という事で結局、信頼出来る不動産業者に相談するのが一番だとは思います。
そうすれば信頼出来る税理士さんを紹介して貰えて、信頼出来る司法書士さんも紹介して貰えて、金融機関とも折衝してくれますので。
弊社には珍しい硬い話になってしまいましたが、最近相談が多い分野でしたので一応書いてみました。実際には色んな事情があり、ケースバイケースなので、とにかく資料を揃えてご相談いただけるのが一番と思います。
あとは『親族』とは言っても『利害関係が絡む人間同士のやり取り』ですし、全くの見ず知らずの場合よりも昔から知っている分『かえって話しづらい』事も出てきます。ぐちゃぐちゃに話が混乱してしまう場合も、ままあります。
その辺の意思疎通というか、身内への説明、根回しなども非常に大事になって来ます。
親族間取引を、侮ってはなりませんよ!
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