たまには真面目な話を。先日、(公社)宅建協会高岡支部にて路線価の為の精通者意見会が行われました。
正式な名称は知りませんが、国税庁からの委託を受け、不動産の相続税などを算出する際の「不動産価格」に関して参考意見を出すわけです。
自分で書いてて『分かったような分からんような』と思いますけども。
精通者という事ですが、端的に言えば『その地域の不動産取引に強い』と言われる『地元不動産業者』の中から選ばれた役員で意見を出し合います。
私が担当したのは『高岡市西地区』で、こちらについては私を含め、7名の不動産業者で意見を出し合いました。
結構公的な要素が強い仕事ですからね。真面目にやらないといけません(そりゃそうでしょうね)。
不動産の評価ってのは一言で言えば『理論値』です。売りたい人がいて、買いたい人がいて、本来はそれぞれ好き勝手な事を言っていいんですよ。
「俺はこの価格じゃないと売らない」「俺はこの価格じゃないと買わない」など。
別にそれは『個々の案件ごとに』好き勝手言って良いんですが、『全体で見ると』ある程度の”相場”が形成されてきます。
その”相場”ってのが今どんな所にあるのか、その空気感を数字に表すようなイメージです。
分かったような分からんような事書いてますけども。でも実際、不動産の価格ってそんな感じですよ。ふわっとしてます。
ふわっとしてるんですが、そこは各種税金の算出基盤になる数字なので、それなりの根拠というものが必要です。その為の精通者意見ですね。
で、肝心の不動産評価ですが、今年は「上下あんまり無い」という所です。下がってる所は下がり切ってるイメージですしね。
しかし、特定の住宅地では『インフラ整備が進んでいる』という理由で微増している所もあり。便利になれば人気も上がる。人気が上がれば価格も上がる。シンプルな話です。
原材料も上がり、飲食品も上がり、燃料代も上がる中で地価も上がる。我々庶民にとってはイヤな話ではありますが、”相場”というのは「個々の感覚」ではなく「全体の動き」で決まっていきます。
だから私に文句言わないでねって話でしたw
私が言う事も、不動産の評価に負けず本当にややこしいですな。