最近。『この営業マン、めちゃくちゃ真剣に仕事しとるな。愛社精神も素晴らしい。こんな人になら仕事を任せてもいいな』と思う人が、
結構退職してます。
つい先日まで普通に、いや、むしろ熱心に仕事の話をしていたのに、『じゃあこの案件をお願いしてみよう』とメールを送ると、届かない(はじかれて返ってくる)。
私は電話するのが嫌いなので『仕方ない。他の所にお願いしよう』となるんですが、しばらく経つと
『後任の○○です。実は前の営業担当が退職したので、今度から私が担当させていただきます』というような連絡が来る。
うーん・・・
正直、私は『その営業マンだから』案件をお願いしようと思っていたわけで、『同じ会社』とはいえ、簡単に後任の方を信用するわけにはいかないんですよね。
営業ってのは『道を作る』のが難しい仕事と思います。
全く取引の無い相手の所に行って、相手が『何を望んでいるのか』を探り出して、それに対して自分が『何を出来るのか』をプレゼンする。
自分がいかに『ちゃんとした仕事をする人間なのか』という事をプレゼンして、自社がいかに『信頼に足る会社なのか』という事をプレゼンする。
自社と取引する事でいかに『相手にメリットが生まれるのか』をプレゼンすると同時に、『自社の利益』の事もちゃんと考えないといけない。
結構難しい仕事です。いや、世の中にこんな難しい仕事があるんでしょうか?(と、私は思っています)。
だからこそ。
『そういった道が作れる人なんだから、簡単に辞めて欲しくないなあ』とは思ってしまいますよね。
とはいえ、その人自身が『自分自身の新しい道』を作ったからこそ新しい方向に進んでいるんだと思いますので、その辺は応援したいと思ってますけども。
まあなんせ、各社『営業マン』の育成は大変だろうなあとも思います。会社の『顔』であり、『神経』であり、一部『頭脳』でもあるんですからね。誰にでも出来る仕事ではありません。
第一印象の良さ・コミュニケーション能力の高さ・相手の状況を配慮できる想像力・迅速な事務処理能力・対人関係のバランス感覚が必要で、フットワークの良さ・バイタリティ、そして何より
鋼のメンタルが求められます。
大変ですな。私には無理。
まあなんにせよ、担当者が退職されたり交代されると、結構こちらとしてはストレスなんですよね。もちろん、それによって『更に良い担当者』に出会える可能性もあるんですが。
と、ここまで書いて思いました。『更に良い人に出会える可能性がある』と思えば良いんでしょうな。
仕事でも何でも『誰と歩むのか?』は非常に大事なポイントだと思いませんか?
私は常に思っていますよ。
『どの会社と歩むのか?』が大事なのではなく、『誰と歩むのか?』が大事なのだと。