わけの分からないタイトルだと思われるでしょうが、大事な話です。
国破れて山河在り(くにやぶれてさんがあり)
ご存知(?)杜甫の『春望』ですね。そして。
このフレーズを覚えている人は多いと思いますが、その続きを言える人はどれだけいらっしゃるでしょう?
答えは
城春にして 草木深し
時に感じて 花にも涙をそそぎ
別れを恨んで 鳥にも心を驚かす
と続くんですが、当然、
私も憶えてませんよw
高校時代に漢文の授業で習ったような、習ってないような。そんな曖昧な記憶なのですが、不動産屋なんていう仕事をしていると『国破れて山河在りだなあ』と思う事が、実際に数多くあります。
例えば。
長年空き家で、誰も使っていないのに『非常に立派な』邸宅を見た時。
誰も後を継ぐ人がいないけど、立派な家があるケースですね。
その他では。
競売物件などで、家人が出ていった後の『空っぽの』邸宅を見た時。
ずっとここに住みたかったけど、出ていかざるを得なくなったケースですね。
家庭が破れても、家は残る。
ここで私は思うんですよ。
『家だけ残ってもしょうがないでしょ!』
と。
『それを使う人間がいないと意味無いでしょ!』
とも。
(物理的に)しっかりとした家を築く事に興味を持つ人は大変多いです。施工がどうとか、デザインがどうとか、断熱性能がどうとか。
しかし。
(経済的・制度的、そして情緒的に)しっかりとした家庭を築く事に興味を持っている人は、極めて少ないと思います。
しっかりした『家庭』を築いて、それを継続させるってのは、本当に大変な事ですよ。
もちろん、私も出来ているかは分かりません。
・・・
なんせ
ですからね。
『家庭が破れないように、私自身もしっかりせねば』
と思って書いた、自戒を込めたブログでした!