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2023/05/15
女房と畳は新しい方が良い?女性とワインは古い方が良い?リノベーションは富山県で受け入れられるか?
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不動産屋の日常

有限会社ランド・プラン

先日。某新聞社の方を通じて弊社に『某リノベーション事業者さん』がいらっしゃいました。本社は県外にあるんですが、この度富山県に支店を作り、これからこの地で『中古住宅活性化の為に』頑張っていきたいという事でした。

色々お話してたんですが、その方の一番大きな主張としては『中古住宅と言う選択肢がある事を、今から住宅を購入される方にもっと知って貰いたいんです!』との事でした。

新築費は上がる。収入は上がらない。その代わり住宅のリノベーション性能は上がっている。これは新築ほどのコストは全く掛からない。じゃあ「中古住宅+リノベーションでいいじゃないですか!」という内容です。

私も全く同感です。素晴らしい趣旨です。しかし。

ここ富山県では『新築住宅に対する信仰』が非常に根深いので、それは中々難しいでしょうね。とはお伝えしました。

冷たいと思います?しかし事実ですからね。

私だって『家は絶対中古住宅がいい!』と思っていますし、少なくとも『家は新築だけじゃなく、中古住宅という選択肢もあるんだ!』と言う事は、是非知っておいていただきたいとは思っています。

しかし。それでも。

富山県の場合は難しいでしょう。今後、どれだけ新築費が高くなろうとも。リフォーム・リノベーション技術が向上して『質的には新築と中古の差は殆ど無い』と言われる日が来ようとも。

なぜならそれは。

『人が持つ価値観』の問題だからです。

いくら中古住宅がリーズナブルだろうと、リノベーションして快適に住めるとしても、人の脳に埋め込まれた思考回路はそう簡単には変わりません。

中古住宅=なんとなく不安

新築住宅=なんとなく安心

という。

『誰かそんな、昔ながらの価値観を変えてくれる人が出てくれませんかね!?』というご質問もありましたが、確かに時代はそういう人を待ち望んでいる気もします。それは誰なのか。

私としても『女房と畳は新しい方がいい』という日本の価値観から『女性とワインは古い方がいい』という、西洋の価値観に移行しなければならないのでは無いかと、常々思っています。

何が何でも「新しい方が良い」ってのは、家にも畳にも女性にも、大変失礼な話ですからね。

価値観を変える戦い。ですな。

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